第1、2、3回の海岸工学基礎講義の実施(2022年10月~2023年3月)
JICAプロジェクトチームは、フィリピン公共事業道路省(DPWH)のコアスタッフ、カウンターパート、その他の海岸関連政府機関を対象に全6回の「海岸工学基礎講義」を実施しています。(※2023年3月時点で3回実施しました。)
2022年9月30日に実施された第1回講義では、「海岸工学の導入とそれに影響を与える自然条件」について参加者に講義しました。2022年11月および2023年2月に実施した第2回講義では、「波浪」をテーマに、波浪に関するさまざまな課題を取り上げ、波浪推算、波浪変形、波力、越波、沖波データ解析など、包括的に講義しました。2023年3月9日に実施された第3回講義では、「長波」をテーマとして、潮汐、津波、高潮を中心に解説しました。
これら講義シリーズには、メインカウンターパートのDPWHの他、国家地図資源情報庁(DENR-NAMRIA)、DOST-大気地球物理天文局(PAGASA)、火山地震学研究所(DOST-PhilVolcs)、港湾庁(DOTr-PPA)、埋立機構(PRA)、経済開発庁(NEDA)、フィリピン大学(UP)、宇宙航空研究開発機構(PhilSA)など様々な機関から対面およびオンラインで合計115名が参加しました。
海岸工学基礎講義シリーズを実施することで、参加者が、砂浜の保全や災害に備えるための海岸計画・管理の実施、持続可能な海岸インフラ整備方法等、自然災害が海岸地域に与える影響を軽減することで、災害に強い海岸を実現するために必要となる重要な基礎知識を得ることを期待しています。
第1回講義の説明状況
第1回講義で質問する参加者
対面式参加者集合写真
オンライン参加者(第2回講義)
第2回講義の説明状況
対面とオンライン講義の参加者の集合写真(第2回講義)
第2回講義で波浪分析を実践するDPWHコアスタッフ
第3回講義の説明状況