送電系統技術能力向上プロジェクト
The Project for Capacity Development of Power Transmission Systems
実施中案件

- 国名
- ケニア
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 資源・エネルギー
- 協力期間
- 2021年5月~2024年6月
プロジェクト紹介
ケニアは高い経済成長を背景に電力需要が増加しており、急速に供給力・送電網を拡大しています。供給力については、地熱・水力・風力・太陽光などの再生可能エネルギーの導入を含む電源開発によって、2030年には現在の約200万kWから約700万kWに増強させる計画があります。これにより、ケニア国をハブとした、エチオピア、タンザニア、ウガンダなどの周辺国との電力国際融通はさらに拡大する見込みです。
本事業は、ナイロビ市において、ケニア送電公社(KETRACO)の系統関係職員の能力強化、及びKETRACO内部での人材育成プログラムの体制強化支援を実施します。これにより、国際連系線の拡大やVRE大量導入に起因する、電力系統の制度設計、より高度なVRE系統連系、系統計画・運用改善、中央給電指令所の高機能化、高信頼度化、送電系統設備の維持管理の能力強化に向けて機材導入及び技術指導を行い、KETRACOにおけるVRE導入準備を図り、もってケニア国における将来的な VRE 導入に寄与するものです。
【上位目標】
ケニアの電力系統が安定的に運用され、また VRE導入のための体制が整備される。
【プロジェクト目標】
KETRACOの系統計画、系統運用、需給調整に関する能力が向上し、将来的なVRE導入が準備される。
【成果】
成果1:
KETRACO及びKPLCの中央給電指令機能の向上、並びにKETRACOの系統保護能力が強化される
成果2:
KETRACOの系統計画策定能力が強化される
成果3:
KETRACOにおいて、自律的に人材育成を行うための人材育成体制が整備される