パンジャブ州母子保健強化プロジェクトが開始しました。
プロジェクト概要
パキスタン国内最大の面積と人口を持つパンジャブ州南部の対象県において、妊産婦と新生児の健康状況の改善を目指すため、2021年12月より「パンジャブ州母子保健強化プロジェクト」が開始されました。
特に、コミュニティで住民の最も近くで母子保健サービスを提供するレディヘルスワーカーの知識やスキルの向上、一次・二次医療施設の妊産婦・新生児ケアの強化、そしてそれらを監督するパンジャブ州と対象県の監督機能の強化をプロジェクトで実施します。
第1回現地作業
開始直後の2021年12月、業務主任者/母子保健と業務調整/研修監理が、先方実施機関であるパンジャブ州保健局(ラホールとムルタン)および州南部の県保健局や保健医療施設を訪問しました。
コロナ禍でもあるため貴重な現地訪問となりました。州保健局では、妊産婦・新生児を取り巻く状況は以前より改善しつつあるものの、医療従事者の量的・質的な不足、妊産婦・新生児のケアにまつわる伝統的な風習や、妊産婦の医療施設受診の遅れなどの課題が提起されました。地方部の保健医療施設では、一部老朽化がすすんでいながらも医療施設・機材を丁寧に使用している様子が垣間見られた他、レディヘルスワーカーや准助産師との会話を通じ彼女たちのニーズの一部をうかがうことができました。
今後の予定
これからプロジェクトは第1年次後半に入り、主に現状調査が本格化します。調査では詳細な現状の確認と課題の抽出を行い、具体的なプロジェクト活動・内容の計画につなげます。今後もプロジェクトの様子や進捗についてプロジェクトニュースを通じてお届けします。
パンジャブ州保健局との協議
地方部の保健医療施設(基礎保健ユニット) 24時間自然分娩を扱う