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家族健康手帳とレディ・ヘルス・ワーカー(LHW)

啓発ツールである「家族健康手帳」(Family Health Book : FHB)を活用し、住民の一番近くで地域母子保健活動をするレディヘルスワーカー(LHW)への啓発活動強化研修を実施しました。
プロジェクトの成果1では、妊産婦・新生児ケアの基本的な内容を網羅した健康啓発ツールである家族健康手帳を活用して、LHWが住民に対して実施する個別・集団教育の能力強化を実施しています。相手側の持続性を重視し、役職の上の者から下へ順次伝達講習するカスケード方式を取り、効率的に知識やスキルの裾野を広げ定着する工夫をしています。
LHWへの能力強化に先立ち、2023年3月に、各県のマネージャー層へ研修指導者養成研修(Training of Trainers:TOT)を実施し、次にそれら各県のマネージャー層がLHWを監督するレディーヘルススーパーバイザー(LHS)へ研修を実施しました。
そして5月8日から6月22日にかけて、LHSが各受け持ちのLHWへ研修を行うLHW研修を実施しました。主な内容は、FHBに記載の妊娠期の健診の重要性や危険兆候、施設分娩の推進、初乳を含めた母乳育児の重要性、新生児・乳幼児期の栄養・予防接種、近隣施設の受診案内、家族で母子の健康を守る等のジェンダーバランスの啓発等です。

合計60回のLHW研修を実施し、以下のようにプロジェクト対象3県(District)の対象郡(Tehsil)で合計約1,100名のLHWが研修を受けました。

  • ムルタン県ジャラルプルピルワラ郡:全13回の研修に計266名のLHWが出席
  • カネワル県カビルワラ郡:全27回の研修に計504名のLHWが出席
  • ベハリ県マイリシ郡:全20回の研修に計343名のLHWが出席
研修終了後の評価では、参加者と関係者から様々な意見がだされましたが、概ね研修に対する評価は高く、次のような意見がきかれました。
  1. 妊娠期から乳幼児のケアまでFHBで扱っており、包括的にLHWの知識がリフレッシュされた。
  2. LHWの所属保健施設で実施しているため移動距離が近く参加しやすい。
今後もプロジェクトはLHWが妊産婦や住民グループへの啓発活動を実際に行い、住民の保健知識の向上とそれによる住民自らの意思決定を支援する様子をモニタリングし、良い事例などを県内の他の郡や州に共有します。
7月には成果2の施設保健従事者の周産期ケアの向上のTOT研修や、成果3の県スーパーバイザーのデータ活用を強化する研修が予定されています。
今後もプロジェクトの様子や進捗をプロジェクトニュースなどでお伝えします。

カネワル県:家族健康手帳の内容を説明

カネワル県:家族健康手帳の内容を説明

ムルタン県:LHSがLHWへ説明

ムルタン県:LHSがLHWへ説明

ベハリ県:LHSが受け持ちのLHWへ説明

ベハリ県:LHSが受け持ちのLHWへ説明