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改訂版家族健康手帳を用いたレディ・ヘルス・ワーカーへの追加研修

プロジェクトでは、母子保健を管轄する保健省や団体から散発的に出されていた妊産婦・新生児ケアの基本的な情報を、現地語で網羅した健康啓発ツールである「家族健康手帳」(Family Health Book : FHB)を2024年4月に改訂しました。産後健診の奨励や栄養モニタリングについての説明をより詳しくし、子どもの挿絵も男女同数になるようにしました。また、JICAがパンジャブ州南部で実施中の、栄養施策推進アドバイザー案件と協働し、主要な栄養素と働き、家庭菜園と養鶏の内容も含めました。

この改訂版家族健康手帳を用いて、住民の一番近くで地域母子保健活動をするレディヘルスワーカー(LHW)への啓発活動強化のための追加研修を実施しました。

プロジェクトの成果1では、家族健康手帳を活用して、LHWが住民に対して実施する個別・集団教育の能力強化を実施しています。相手側の持続性を重視し、役職の上の者から下へ順次伝達講習するカスケード方式を取り、効率的に知識やスキルの裾野を広げ定着する工夫をしています。LHWの能力強化に先立ち、2024年5月中旬に、LHWを監督するレディーヘルススーパーバイザー(LHS)に追加研修を実施しました。

そして5月17日から7月30日にかけて、LHSが各受け持ちのLHWへ研修を行うLHW追加研修を実施しました。特に、改訂版家族健康手帳に詳しく追加された産後健診、新生児の家庭でのケア、栄養モニタリングと栄養不良、栄養素と家庭菜園、思春期保健を中心に、たくさんの演習を実施しました。

合計62回のLHW追加研修を実施し、プロジェクト対象3県(District)の対象郡(Tehsil)で合計1,108名のLHWと141名のレディヘルスビジター(LHV)が研修を受けました。LHVは一次保健医療施設で、助産師として24時間交替勤務を行い、分娩介助や産前・産後健診を行います。今回、一次保健施設にも家族健康手帳フリップチャート(A5サイズの拡大版)を配布したため、住民が産前健診に来た際に、フリップチャートを使用してLHVも啓発活動をすることができます。

研修後には研修の成果を継続させるため、県の管理職とプロジェクトが合同で、毎月対象施設のモニタリングを実施しており、地域や施設での啓発活動を支援しています。8月のモニタリングでは、各地でLHWが20名ほどの女性を一同に集め、フリップチャートを用いて啓発活動を行っている様子の報告がありました。地域の女性たちは内容に関心を持ち、研修を受けたLHWは参加者の女性たちと相互に意見や質疑応答を活発に行っていました。

また、保健省が行う8月の母乳週間(Breastfeeding week)において、プロジェクト対象地域ではフリップチャートを用いたり、家族健康手帳の母乳育児に関するページを用いて地域住民へ啓発しました。この様子を見た県の保健行政管理職は、「家族健康手帳は産前産後の基本的な内容が網羅されているため、様々な啓発活動に役立つ」と言っており、同様の栄養週間や予防接種週間などの際に、該当する家族健康手帳の内容のページを印刷して使う予定であると表明しており、カウンターパートのできる範囲での継続的な使い方も協議しています。

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LHW再研修
LHSが講師となりLHWへ研修している

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LHW再研修
LHSが講師となりLHWへ研修している

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研修後モニタリング
LHWが地域の女性へ啓発活動を行っている

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研修後モニタリング
LHWが地域の女性へ啓発活動を行っている