成果3:コミュニティ森林監視モバイルアプリケーションに関する地方政府能力研修(2024年10月)
ペルーでは、森林伐採が近年、主に大規模農業、違法伐採などの活動により増加しています。ペルーの森林のうち、約60%がコミュニティ林と指定され、地域住民によって管理されており、本プロジェクトではコミュニティ林の持続的な管理強化を支援しています。
先行プロジェクト「森林保全とREDD+メカニズムプロジェクト」の一環として、ペルーの海岸地域であるランバイエケで、乾燥した森林に焦点を当て、2021年にコミュニティ森林監視アプリケーションを、カウンターパートである国家森林野生生物局(SERFOR)の州事務所となる森林・野生生物技術局(ATFFS)と共に開発し、本格的実装を目指して試行を開始しました。本アプリは、コミュニティによる自身のコミュニティ林を監視し、監視結果及び、確認された違法活動(違法伐採等)を、州当局及びSERFORへ報告するツールで、コミュニティによる監視及びコミュニティ-当局間のコミュニケーションを強化することを目的としています。なお、本アプリのペルーアマゾン熱帯雨林全体での利用を目指し、試行と並行し、SERFOR及びロレト州地方政府森林・野生生物局(GERFOR)と共に、アプリの改良を進めています。改良の一環として、GERFOR職員を対象に、2024年7月にロレト州でアプリ利用者セミナーを開催しました。セミナーでは、アプリの機能や実践的な使い方を説明すると共に、参加者からの改良要望を確認しました。これら改善要望、試行から得られるフィードバックもアプリに反映させていきます。
コミュニティ森林監視用モバイルアプリの機能を確認するロレト州・森林野生生物局の専門家
コミュニティ森林監視用のモバイルアプリのトレーニングを受けたロレト州・森林野生生物局の専門家