コミュニティ-加工企業間のアグアヘ購入契約の締結(2025年10月)
プロジェクトでは、前年から持続可能な資源管理に取り組む生産者と地元の加工企業との間での購入契約の締結を促進することにより、コミュニティでの持続的資源管理の強化と、安定的かつ公正な収入の確保を目指しています。
2025年9月、ロレト州にあるヤシ果実加工企業「D'Souza(Negocios Agroindustriales Loreto S.A.C.)」と、同州パリナリ郡に位置する先住民コミュニティ「サン・ホセ・デ・パリナリ」は、2025年8月から2026年9月までのアグアヘ果実の購入契約を締結しました。
契約締結に至るまでには、加工企業による試験購買が複数回行われました。プロジェクトでは、合法的に採取された自然資源を企業に届けるためのトレーサビリティ支援として、採取場所・量・流通先を記録するフォーマットの整備などを行いました。また、カウンターパートである森林野生動物庁(SERFOR)および連携先のFSCペルーと協力し、生産者に対する組織運営や経営技術に関する研修を開催し、商談シミュレーションを通じて、製品説明、公正な価格設定など交渉スキルを強化しました。今後は、企業が求める収穫方法や収穫後の適正な保管方法に関する能力強化も行っていきます。
購入契約の内容に関するコミュニティ会議
D’Souza社とサン・ホセ・デ・パリナリ・コミュニティとの間でのアグアヘ購入契約への署名
サン・ホセ・デ・パリナリ・コミュニティから供給されたアグアヘ果実(D’Souza社にて)