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「目指す姿を見せることは大事」カリキュラム作成の手法をどうやって教える?

皆さま、次の写真の被写体は一体どういうものか、見当がつきますでしょうか?

正解は「溶接訓練の要素課題」です!

職業訓練では、訓練生が訓練カリキュラムの内容を身に着けたかどうかを確認するために、カリキュラムの要素を組み合わせた課題を「要素課題」といいます。
コンゴ民主共和国国立職業訓練機構(仏:Institut National de Préparation Professionnelle、《略称:INPP》)の溶接訓練科、アーク溶接の訓練修了試験では、訓練生に上記の写真のような箱を85分以内に作らせることによって、「開先溶接」、「タック溶接」、「突合せ溶接」等、様々な溶接技能を身に着けているかどうかを審査します。

写真に写っているものは、日本人専門家が作ったモデルです。このモデルは、2023年8月21日~9月1日にて実施したカリキュラム開発に関する能力強化研修において、とても重要な役割を果たしました。それは、「目指す姿」を見せることです。こちらを常に研修参加者の机の上に置くことによって、参加者は訓練生が達成すべき目標を意識しながら、溶接カリキュラムの改訂に取り組むことが出来ました。

カリキュラム改訂は、日本人専門家の指導の下で、CUDBAS(英:A Method of Curriculum Development Based on Vocational Ability Structure、《職業能力の構造に基づくカリキュラム開発手法》)と呼ばれている手法を用いて、溶接、自動車整備、冷凍空調の3分野について行われました。自動車整備と冷凍空調は、溶接と異なって「目指す姿」を現す物体を研修会場に持ち込むことが困難ですから、実物の代わりにパワーポイントを用いて必要とされる様々な技能を活用している姿や状況を投影することで、参加者が訓練において目指す姿を意識しながら取り組めるよう工夫しました。

このような能力強化研修を実施し、カリキュラムの開発・改訂ができる職員を育成することで、INPPが企業からのニーズに応え、質の高い訓練を自律的・持続的に実施できるようになるというプロジェクト目標に一歩近づくことが出来ました。

引き続き研修やその他の活動の様子を共有してまいりますので、ご期待ください!

CUDBASカードを用いたカリキュラム改訂研修の様子

CUDBASカードを用いたカリキュラム改訂研修の様子