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教員養成校(TTC)におけるICTを活用した学びの改善に向けたダッシュボードの活用

「ICTを活用した初等理数科学びの改善プロジェクト(PRISMプロジェクト)」では、ルワンダ基礎教育委員会(REB)が運営するeラーニングプラットフォーム(ELP)を活用し、教員養成校(TTC)の生徒の理数科知識向上と指導力向上を目指しています。
教育心理学の研究によれば、学習内容は数時間以内に大きく忘却されるため、1〜6日以内に復習することが効果的であるとされています。また、選択式問題を含むテスト形式の学習は記憶の定着に有効であり、さらに「学習時間の設計」や「フィードバック」がその効果を高めます。
この考え方に基づき、PRISMプロジェクトはTTCに対し、生徒が各単元の学習後に必ずELPで章末問題を解き、復習することを推奨してきました。これにより、授業中の小テストと同様に、ELPを通じた学びの定着サイクルを構築しています。

ダッシュボード導入の目的

PRISMプロジェクトは2025年1月より、TTCにおける教育改善を支援するため、ELPのログデータを可視化するダッシュボードの運用を開始しました。これにより、校長や教務主任などの管理職が、データに基づいた戦略的・持続的な改善を行えるようになります。

学習状況の見える化

生徒の学習成果や学習進捗の状況を可視化し、客観的なデータをもとに意思決定を可能にします。

PDCAサイクルの定着

学習データ収集 → ログ分析 → 振り返り → 指導改善を繰り返し、教育の質を継続的に高めます。

教員養成の質保証

章末問題の取組回数と平均点に着目し、学習の「量」と学習成果の「質」の両面に焦点を当て、授業改善や教員の職能開発計画に反映します。

ダッシュボード運用の仕組み

ダッシュボードは、生徒が取り組んだ章末問題の成績やCompletion Rate(完了率)を、TTC・単元・月ごとに表やグラフで示すものであり、管理職が生徒の学習進捗を一目で確認できるものです。

データ分析の深化

単なる実施確認にとどまらず、低得点の単元や進捗の遅れを特定し、学習支援や授業改善に結びつけます。特に、完了率100%と平均点満点の達成を目標とし、管理職や指導員はその達成に向けた具体的な改善策を検討します。​​​​​​​

ダッシュボードの活用方法

グラフ形式で表示されるため、全体の傾向と生徒の実態を直感的に理解でき、指導員間での情報共有も促進されます。

月次レポート

各TTCはダッシュボードを活用して分析した結果を毎月の報告書にまとめ、REBへ提出します。

このダッシュボードは、TTCにおける「データを活用した教育改善」を支える重要な仕組みです。2025年1月の運用開始以来、徐々に定着しつつあります。
PRISMプロジェクトは引き続き、データ活用を通じてTTCの教育改善を支援し、完了率100%と満点達成に向けた教育実践を後押ししていきます。また、プロジェクト終了後もREBが主導的な立場をとって、各TTCが主体的にダッシュボードを活用し続けられるよう、REBのELPシステム内にダッシュボードの機能を統合するための作業を進めています。