About Machine Translation

This site uses machine translation. Please note that it may not always be accurate and may differ from the original Japanese text.
This website uses a generative AI

インターンシップ受け入れ報告

2026年2月から3月にかけて、東京大学大学院(修士課程)に所属する船越廉さんがJICAインターンシップ生として本プロジェクトに参加されました。

船越さんは、教員養成校での指導員や生徒へのインタビュー調査などを通じ、ルワンダの学校現場におけるAI活用の課題分析や、プロジェクトのエンドライン調査への補助業務に関わっていただきました。

船越さんからインターンシップ報告をいただきましたのでご覧ください。

1. 初めに

ルワンダと聞くと何を思い浮かべるでしょう。ほとんどの皆さんは虐殺を思い浮かべると思います。私もそう思っていました。そしてそれは本当であり、およそ32年前のこの国のとても大きな「歴史の事件」です。あえて「歴史の事件」としたのは、それがこの国の政治や文化に大きな影響を与えているけれども、それは現在進行形ではないということです。影響を感じるのは、例えば、ビールを飲む際に、必ずテーブルまで持ってきて瓶を開けます。この文化は虐殺後からで、中に毒が入っていないことを証明するためだという説があります。
ルワンダは道を歩けないほど治安の悪い国でもなく、その辺のすれ違った人に道を英語で聞くことだってできます。スーパーでジュースを買おうとすれば、120円くらいします。夜、レストランで食事をすれば1000円くらいはかかります。首都にいる大半の人がスマホを持っていて、首都ではどこでも4G通信ができます。もしかしたら東京メトロに乗っているときよりも通信が早いのではないかと思う瞬間もあります。ほとんど先進国のようです。
一方で、地図を読めない運転手も少なくありません。月約1,000円程度で、清掃だけをする職員がいます。小学校の先生の初任給はおよそ1万円です。国道の脇でギアのない自転車にバナナを満載して、急な坂道を押す少年もいます。たまにお湯の出ないときもあります。
この両面あるのが実態であるのだと認識しています。そしてそれは、ここルワンダに来ることでしか理解できませんでした。また、この状況が「発展途上国」や「第三世界」でくくられている国でも全く違うことは容易に想像できました。

photo

写真(左):キガリからおよそ30分程度の水田。牛が耕しています。ここもLTEはばっちりつながっています。
写真(右):ここでバスケットボールの試合をしていました。コンコースでジュースは500円で売られていました。

2. 学校現場や教育について

4校ほど地方の教員養成校を訪問しました。日本では初等教育の教師であっても大学卒業が必要ですが、ルワンダは日本でいう高校レベルの教育で初等教員になれるという制度になっています。自習時間に訪問させていただいたのですが、私が後ろから教室に入れば、緊張した面持ちでこちらを振り返り、こそこそと横の生徒と話し、また自習に戻っていました。皆さんも中学生や高校生の頃に急に教室の後ろから先生が入ってきたとき、「真面目にやっているふり」をした経験があると思います。彼らも全く同じでした。ちょうど理科系の科目の自習時間だったのですが、文系の私にはまったくわからないもので、偉そうな顔をして後ろで腕組みをした自分が恥ずかしくなりました。彼らにインタビューをすれば、思春期独特の少し恥ずかしそうにニヤニヤとしながら、いろんな質問に答えてくれました。
インタビューでは「将来はどうしたいの?」という質問を投げかけると「お金を稼げるようになりたいので」というのが筆頭についていました。おそらく、日本で同じ質問をしても、多くの人はその答えはしないでしょう。
日本とルワンダは、資源がない国であるから人材が唯一の資源だという点でよく似ています。かつて日本は「加工貿易」でその壁を乗り越えました。ルワンダに海はありません。しかし、いまはインターネットがあります。実際に現場の先生たちは、日本人が思う以上に当たり前にPCを使いこなし、時にはAIも活用しながら授業の準備をしていました。資源のない国が、教育とテクノロジーという翼を得て、世界と直接繋がろうとしている。かつての日本が教育を通じて国を興した歴史が、形を変えてここで繰り返されているような、そんな既視感を覚えました。
ここで思い至ったのは、日本の近代化を支えた「お雇い外国人」たちの存在です。明治期の日本は、海外から多くの専門家を招き、彼らから技術や制度を学ぶことで急成長を遂げました。
今のルワンダで日本が行っているODAは、まさにその「恩返し」の番が巡ってきた姿なのではないでしょうか。かつて日本が世界から学んだように、今は日本が、デジタル時代の荒波を渡ろうとするルワンダの「伴走者」として知見を共有する。それは単なる「恵まれない国への援助」ではなく、同じ課題を抱えてきた先駆者としての、国際社会に対する義務であり、恩返しなのだと強く実感しました。

photo

写真(左):一般の教室。ちょうど昼休みだったのでほとんどだれもおりませんでした。
写真(右):スマートクラスルームと呼ばれるPC教室。1人1台分のPCがありました。

プロジェクトでのインターシップでの経験が、今後の船越さんの活躍につながることを期待しています。