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パイロットプロジェクトを実施しました

2023年8月から2024年7月まで本プロジェクトのモデル路線である国道2号線において道路補修に係るパイロットプロジェクトが実施されました。国道2号線は首都アンタナナリボと国際貨物の9割を取り扱うトアマシナ港を結ぶ物流路の最重要路線です。JICAはアンタナナリボ・トアマシナ経済都市軸(TaToM)総合開発計画策定プロジェクトを実施するなど、長年にわたり国道2号線の整備を支援しています。

パイロットプロジェクトは新しい道路補修マニュアルを作成するための技術ワーキンググループにより編纂されたマニュアルの普及、技術指導及び効果検証を目的として実施されました。道路補修工事をモデル路線で実施し、工事計画策定(道路点検)、入札、施工監理、完了検査、維持管理の一連の流れを確認し、カウンターパート(C/P)の施工監理能力の向上と同マニュアルのレビュー及び最終化を図りました。

道路補修工事に先立ち工事実施内容を決定するために2023年8月にC/P及びJICA専門家チームで舗装状況調査を実施し(写真-1~3参照)、補修計画を立案しました。2024年2月に工事入札を実施して現地建設工事業者と道路補修工事契約を締結しました。パイロットプロジェクトでは路面のクラック(ひび割れ)補修、排水側溝の清掃、排水側溝の蓋の設置、道路路肩欠損に対する補修を実施しました。

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写真-1 補修対象の路面のクラック(ひび割れ)

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写真-2 補修対象の土砂が堆積した道路側溝

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写真-3 補修対象の道路端部/路肩の欠損

パイロットプロジェクトでは施工監理能力の向上のため補修工事の施工監理をC/Pが中心となり実施し、施工状況/手順の確認、施工品質のチェック、安全対策の指導を行いました。施工業者とC/P及びJICA専門家チームによる週次進捗確認会議など、現場での施工監理業務をC/Pが主体的に実施できるようJICA専門家チームが支援しました(写真-4~8参照)。

その結果、2024年7月末までにモデル路線である国道2号線の対象区間における道路損傷が補修されるとともに(写真-9~11参照)、全7回にわたるOJT(現場での実践活動)及び各種品質管理試験等にC/Pが述べ85人参加しました。この活動によりC/Pの道路維持管理に関する実践的なスキルアップにつながりました。さらにパイロットプロジェクトで得られた知見のフィードバックとして補修工事の品質管理、工程管理、安全対策、完了検査時に使用するチェックリストを新たに道路補修マニュアルに追加しました。

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写真-4 チェックリストを用いた施工品質の確認

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写真-5 供与機材(クレッグハンマー)を用いた路盤のCBR(道路の強さ)確認

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写真-6 補修工事中の安全対策チェック(交通誘導、案内看板)

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写真-7 週次会議の実施

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写真-8 完了検査の実施

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写真-9 補修工事前後の比較写真1(道路端部(路肩)を補修し路面排水機能が向上するとともに歩行者が通行しやすくなった。)

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写真-10 補修工事前後の比較写真2(排水溝を清掃し土砂堆積対策で蓋を取付けた。)

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写真-11 補修工事前後の比較写真3(舗装表面の損傷を補修し通行しやすくなった。)