愛知県で地域保健行政の研修を開催しました

2023年11月5日~11日の7日間にわたり愛知県で地域保健行政の研修を実施しました。プロジェクトのカウンターパートとなる保健社会保護省から2名、プロジェクト対象地域の郡保健センターから4名、他プライマリヘルスケアサービス(PHC)に関わる政府組織から4名の計10名が参加しました。

研修前半では厚生労働省、愛知県保健医療局にご協力いただき、日本の地域保健行政の仕組みや国民健康づくり対策「健康日本21」の計画・評価について学びました。研修員からは、“「健康寿命」の考え方を初めて知った”、“国民が健康に意識を向ける取組みに関心がある”などの声が聞かれました。また、タジキスタンでも保健戦略を新たに制定している時期であり、戦略の立て方や評価について実践的な事柄にも興味を持って講義に臨んでいました。

研修後半では、非感染性疾患の早期発見を目的とした取組みの一つである健康診断について、職域健診を実施中の企業に訪問し、一連の流れを視察しました。今後、タジキスタンでも新たに健診を取り入れていくにあたり、イメージが付いたようです。他にも視察では、あいち健康プラザに訪問し、住民の健康ニーズに合わせた取組みを紹介いただきました。研修員も同施設で実施している健康度評価を実際に受検してみるなど、自身の健康について向き合う機会となったこと、自分・家族など身近な人の健康から生活の中でできる取組みをしていきたいとの声が聞かれました。

10名は無事に7日間の研修期間を終え帰国しました。プロジェクトでは、本研修員が各組織から本プロジェクトへの活動に関わってもらえるようフォローをしながら、研修での学びとプロジェクト成果の実現を結び付けていきたいと考えています。

健康度評価の際のストレッチの様子

健康度評価の際のストレッチの様子

本邦研修修了式

本邦研修修了式