地域住民で作るコミュニティ・ヘルス・チームのメンバーに対し現地研修を行いました

10月よりプロジェクトの対象地域に対して母子保健、栄養、非感染性疾患(NCDs)などプロジェクトの活動に関連する現地研修を随時行っています。

今回は地域住民のメンバーで構成されるコミュニティ・ヘルス・チーム(CHT)のメンバーに対してコミュニティ・ヘルスに関連した研修を4つの対象郡・市で4日間ずつ行いました。本プロジェクトにおいてCHTは、対象地域の住民に対して効果的な健康教育を実施するため、保健医療従事者を補佐していく役割を担っていきます。
4日間の研修では、CHTの役割や、保健衛生、感染症とその予防、生活習慣病や栄養、母子健康手帳を含む母子保健についてなど幅広く学びました。保健社会保護省のマニュアルに則りながら、グループワークやロールプレイなどを通じでインタラクティブな研修が行われ、どの郡・市でも積極的な研修への参加が見られました。特に、母子健康手帳に対して興味を持っており、“手帳を使って家庭訪問で指導をしていきたい”、“母親だけでなく義母も巻き込んで理解をしてもらえるように働きかけたい”、などの声が挙がりました。タジキスタンでは義母と同居する妊産婦が多く、家族を巻き込んで健康教育にあたることが重要となります。

研修終了後には、早速結成されたCHTで活動を始め、衛生活動の一環としてゴミ拾いをしたという報告も上がってきており、引き続きモチベーションを保ちながら活動に参加してもらえるよう、プロジェクトとしても働きかけていきます。
また、母子保健、栄養、NCDs対策を取り入れた統合的な家庭訪問やNCDs早期発見のためのスクリーニングの実施など、タジキスタンでの新たな取組みに対してCHTにも積極的に関わってもらえるよう、活動を進めていきます。

研修でのディスカッションの様子

研修でのディスカッションの様子

研修修了式の様子

研修修了式の様子