第一回プロジェクト合同調整委員会(JCC)を開催しました。

「タジキスタン国プライマリヘルスケア質の改善プロジェクト」におけるタジキスタン政府・JICA関係者による第一回プロジェクト合同調整委員会(Joint Coordination Committee、JCC)を5月31日に首都ドゥシャンベにあるホテル会議室で開催しました。

タジキスタン保健社会保護省プライマリヘルスケア(PHC)・改革・国際関係局長を議長に、タジキスタン側からは、PHC課長、各専門センター(家庭医学センター、ヘルシー・ライフスタイル・センター、リプロダクティブ・ヘルス・センター)の代表者、本プロジェクト対象郡・市となるクショニヨン郡、レバカント市、ルダキ郡、トゥルスンゾダ市の郡・市ヘルスセンター長が参加しました。日本側からは、JICAタジキスタン事務所、専門家、遠隔にてJICA本部から代表者及び担当者が参加しました。

第一回となる今回のJCCでは、今年4月に実施したプロジェクトのベースライン調査の報告を行い、調査結果に基づき決定された上記の4郡・市(クショニヨン郡、レバカント市、ルダキ郡、トゥルスンゾダ市)、8村落ヘルスセンターを発表しました。

ベースライン調査では、①対象候補地での住民調査と②プライマリヘルスケアに関わる医療従事者に対する調査を行いました。住民調査では、身体・認知機能、日常生活での健康習慣、健康状態に関する認識、コレステロール・血圧・血糖値の測定経験等の項目について、医療従事者への調査では、施設の特徴やデータマネジメント、母子健康、栄養、非感染性疾患、健康教育等の項目についてアンケート調査を行っています。JCCでは、上記項目から各郡・市の分析結果を共有しました。

また、今後1年間のプロジェクト活動計画を共有し、選定された対象郡・施設にて、今後は研修や機材供与等のプロジェクト活動を順次実施していくことを提案・協議しました。

保健社会保護省局長、課長等からは、プライマリヘルスケアにおける家庭訪問の重要性と本活動での期待、また医療分野のデジタル化の流れの中で本プロジェクトを実施する意義が示されました。他参加者からも、本プロジェクトはプライマリヘルスレベルにおける疾患の早期発見の一助になるとプロジェクトに対する期待が聞かれました。

今後は、JCCで決定した活動予定のもと現地での研修や村落ヘルスセンターへの機材供与が行われる予定です。

第1回JCCの開催の様子

第1回JCCの開催の様子

img

img

img