家庭看護師が行う家庭訪問の内容が拡大・充実してきました
2024年9月に日本人専門家がタジキスタンに渡航し、家庭看護師が行う家庭訪問に同行しました。本プロジェクトの成果2に関連した活動で、既存の母子保健関連の家庭訪問にNCDs対策や栄養関連の内容を組み込んだ統合的な家庭訪問の実施を目指しています。今年7月に産前産後ケア・母子手帳の研修、家庭訪問にかかる研修を実施し、8月には家庭訪問で行う栄養指導に特化した研修を行い、その結果、家庭訪問の内容がどのように変化したかを今回の視察で確認しています。
これまでのタジキスタンで行われている家庭訪問では、妊婦と小さい子どもがいる母親に母乳育児の重要性を説く程度で、系統立った項目に従う家庭訪問は行われてきませんでした。今回家庭訪問に同行し、対象が妊婦、母親、乳児以外にNCDハイリスク者などにも広がっていたこと、正確な手技で血圧測定を行い、幅広いトピックの健康教育が行われていたこと、乳児の身長体重測定を行い母子手帳の成長曲線に記入していたこと、母子手帳を効果的に使い必要なアドバイスをしていること等、確認できました。
これら家庭看護師の活動をもとに、家庭訪問の対象者別に、測定項目や確認項目を手順書としてまとめる予定です。
母子手帳を使って母親・乳児に対して家庭訪問を実施している様子
栄養教材を使いながら対象者に健康教育をしている様子