第2回 家庭医対象のテクニカル・ワーキング・グループ(TWG)会議を開催しました
2024年9月20日、家庭医対象の第2回TWG会議を開催しました。会議の目的は、ヘルスセンターレベルで行う、NCDスクリーニング、スクリーニングデータのデジタル化、WHOのガイドラインに沿ったリスク患者の特定、患者のフォローアップと行動変容への動機付け、次年度のスクリーニング計画策定について、プロジェクトと対象ヘルスセンター長で協議を行いました。
NCDスクリーニングとリスク患者の特定の項目では、現在のところ、どのヘルスセンターも問題なくできていることが確認されました。そのうえで、現在の診療ガイドラインでは言及されていない項目である糖尿病の診断に必要な検査項目について、プロジェクト活動として行う検査方法について皆で協議をしました。また、スクリーニングデータのデジタル化を促進するためにプロジェクトが開発中のアプリの紹介をしました。患者のフォローアップについては、フォローアップ時の検査に必要な医療消耗品が不足する懸念から、どの程度の数の医療消耗品が必要になるかの見通しを立てることが必要であること、患者の行動変容を促すことは、ヘルスセンター長も難しい課題であると認識していることなど、多くのことが議論されました。
本日の協議をもとに、ヘルスセンターレベルでのNCDマネジメントについてのスクリーニング、データマネジメントのデジタル化、リスク患者の特定、患者フォローアップ、次回スクリーニング計画というPDCAサイクルをまわすための手順書を作成する予定です。
対象ヘルスセンター長8名と、保健社会保護省のPHC担当課長、JICAタジキスタン事務所も交えて活発なディスカッションを行っている様子