第3回合同調整委員会の開催(PDMの改訂と第2期活動の承認)
2024年8月16日、保健スポーツ省保健サービスネットワーク総局長招集の下、保健スポーツ省職員、サンタクルス県保健局職員、プロジェクト対象市の関係者、5保健ネットワーク 1の各担当者、病院関係者および日本人専門家など52名が集まり第3回合同調整委員会 (Joint Coordinating Committee、以下「JCC」)2が開催されました。
第2期が始まってから初めての開催となり、第2期の活動内容、プロジェクトデザインマトリックス(以下「PDM」) Ver. 1からVer. 2への改訂に向けた指標(ベースライン値・目標値)の設定について検討が行われました。
PDM (Ver. 2) の改訂と承認
上位目標、プロジェクト目標および各成果の達成度合いを測るための指標について、プロジェクトとして直接産科的死亡や早期新生児死亡を下げる活動に重きを置くことをこれまでカウンターパートと協議を進めてきました。第3回JCCでは、ベースライン調査の結果を踏まえ、国家規定や現場の実情に沿った数値になるよう設定した指標をプロジェクト関係者と共有し、承認を得ました。
研修についての協議と承認
プロジェクト第2期の主な活動はリファラル委員会・妊産婦死亡サーベイランス技術委員会強化、医療従事者の妊産婦・新生児のリスクに応じたケア能力強化を目的とした研修の実施です。研修はカスケード方式で行われ、まず二次・三次医療施設、保健ネットワークなどの職員等を対象とした「ファシリテーター養成研修」を行い、次にその研修の受講者がファシリテーターとなって、一次医療施設や各施設にある委員会などに研修を行います。
プロジェクト関係者に研修計画について説明を行い、ファシリテーターの選定方法、研修実施のスケジュールの共有などについて意見が出されました。また、プロジェクト対象市の関係者からは、市としての具体的な協力内容や、研修の実施形態についての質問があり、積極的な姿勢を感じることができました。研修実施に向けてどのような協力ができるかについて、研修プログラムを事前に共有し、研修内容の合意を図りながら共に進めていくことを確認することができました。活動方針については、カウンターパートより「研修は理論と実習形式で構成されており、実践の場でのケアの質向上が期待される。研修後のモニタリング・スーパービジョン・評価を行い、プロジェクト終了後にも、継続していかなければならない。」との言葉もあり、認識を共にしました。この機を通じて更なる研修への理解、研修実施、研修後の協力を確認することができました。
9月からはいよいよ研修がはじまります。研修を心待ちにされている参加者のためにも、充実した内容が届けられるようC/Pはじめプロジェクト関係者と協力して一連の研修実施に取り組んでいきます。
1 オビスポサンティステバンは5市、サラは3市、イチロは4市、ワルネスは2市を含む。他方、サンタクルス市内は4分割され、中央、東部、北部、南部の4保健ネットワークがある。
2 本委員会は、年次計画の承認、プロジェクトの進捗確認・評価、目標の達成度の確認、プロジェクト実施上の課題への対処、PDM及びPOの改訂などの目的で、必要に応じて、少なくとも年に1回開催する。
発表を行う業務主任
集合写真