妊婦さんに寄り添う「ドゥーラ」の力とは?~ブラジルの実践から学ぶアンゴラでの可能性~ (2025年7月)
2025年7月17日、Zoomにて「ブラジルにおけるドゥーラの役割とアンゴラへの適用可能性」をテーマにした講義・意見交換会を開催しました。講師として、ブラジル・ソフィアフェルドマン病院でドゥーラの育成と支援に携わっている専門家をお迎えし、ブラジルの取り組みとその成果を共有いただきました。
◆ ドゥーラとは?
ドゥーラとは、医療職ではないものの、妊婦さんに寄り添い、出産前から出産後まで身体的・感情的・情報的なサポートを行う存在です。ソフィアフェルドマン病院では、6〜8か月の研修を経た地域の女性たちがドゥーラとして活動しており、妊産婦さんの安心感や出産満足度の向上、さらには医療スタッフの負担軽減にもつながっています。
◆ 現地の文化と調和する「アンゴラ版ドゥーラ」へ
後半のディスカッションでは、アンゴラの現状に合わせてドゥーラの役割をどう取り入れるかについて、以下のような内容について話し合いました。
- アンゴラではすでに、地域で信頼されている伝統的産婆が類似の支援を行っており、その経験を活かす形での導入が望ましい
- 「ドゥーラ」という言葉に馴染みのない地域が多いため、「マドリーニャ・ド・パルト(出産のゴッドマザー)」など、親しみやすい呼び方を使う工夫する
- 分娩室が狭く物理的に付添いが難しい場合は、産前・産後のサポートに重点を置く
- 制度として根付かせるには、保健省や地域の理解・協力が不可欠
このように、アンゴラの文化や現場の状況を尊重しながら、ドゥーラの考え方を柔軟に取り入れていくことが重要だという認識が共有されました。
Zoomでの意見交換会の様子