改訂版「母子健康手帳」研修を実施 (2025年11月)
~安心して妊娠・出産・子育てを迎えるために~
2025年10月から11月にかけて、ウィラ州とウアンボ州で「改訂版母子健康手帳」を活用した研修が行われました。研修には各州・市の保健局職員や保健医療従事者、合計130名以上が参加し、母子保健サービスの質を高めるための新しい手帳の内容や活用方法を学びました。
◆ 手帳で広がる“寄り添うケア”
改訂版の母子健康手帳では、妊婦さんが安心して出産に臨めるよう、分娩時の自由な体位や付添い者の重要性、出産後の早期母乳開始などが新たに盛り込まれています。参加者は実際にロールプレイを行い、妊婦さんへの声かけや家族への説明の仕方を練習しました。
◆ 参加者の学びと気づき
「妊婦さんが安心できるよう、痛みや出産の流れを丁寧に説明したい」「付添い者にも初回産前健診の時からオリエンテーションを行うべき」といった意見が多く寄せられました。また、産後のフォローアップを強化するために、地域の伝統的産婆(Parteira Comunitária)や教会、ラジオなどと協力して情報発信していくことの重要性も共有されました。
◆ 今後の広がり
参加者からは「自分たちがモデルとなり、他の施設にも学びを広げていきたい」との声もありました。今後も、妊婦さんや家族に寄り添った温かいケアが各地域に広がっていくことが期待されています。
改訂版母子健康手帳を手に取り、内容を確認する参加者
バランスボールを使って、分娩時の姿勢やリラックス方法を体験
改訂版母子健康手帳を使って、妊婦や家族への説明の方法を実演