対象保健医療施設の状況把握のためのベースライン調査の実施(2024年2~4月)
プロジェクトの対象となる18の保健医療施設の詳しい状況を知るために、ベースライン調査を実施しました。このベースライン調査は、プロジェクトの活動を決定するためのとても重要な調査です。本プロジェクトのベースライン調査では、対象保健医療施設の基本的な情報(電気・水道などのインフラ、保健医療従事者の数、妊婦健診・分娩などの件数)、機材や薬剤の設置状況を調査しました。加えて、母子健康手帳の記入状況を観察し、記入状況が悪い箇所を把握しました。そして、施設で出産した女性に分娩時のケアに関しての満足度についてインタビュー調査を行いました。合計303名の母親にインタビューを行うことができました。
また、産科ケアに関しては調査員が分娩に立ち合って、提供されるケアの直接観察を行いました。直接観察では、「WHO推奨:ポジティブな出産体験のための分娩期ケア1」のガイドラインで推奨されている項目から、客観的に観察可能な項目を選定して調査を行い、合計50名の母子に協力をいただきました。調査から得た貴重な結果を現在解析中です。これら結果から今後実施する活動で重視すべき点を検討し、活動計画・研修プログラムなどを作成していきます。
1 WHO recommendations: intrapartum care for a positive childbirth experience
調査員への研修
医薬品の管理状況の調査
分娩室の機材の設置状況の調査