妊産婦に寄り添ったケアに関する研修終了(2024年9月)
2024年7月から開始した妊産婦に寄り添ったケアに関する研修は、9月6日に無事に終了しました。7月中旬の中央指導者研修以降、ウィラ州の指導者研修、ウィラ州での保健医療従事者研修2回、ウアンボ州指導者研修、ウアンボ州での保健医療従事者研修2回の計7回の研修を実施しました。一連の研修には、合計173名が参加し、プロジェクトが目標としていた「160名の保健医療従事者が妊産婦に寄り添ったケア及び緊急産科新生児ケアを受講する」を達成することができました。ウィラ州の研修での最終日には、州保健局局長から、「3カ月で対象保健医療施設の施設分娩数は上昇する。そのためにもまずは、分娩室への家族の付添いを認めていくように。研修で学んだことを実践すれば、コミュニティに、良い口コミは必ず広がる。2027年には必ずいい結果が出ている。」という強いメッセージが参加者に伝えられました。
これらの研修には、JICAの第三国研修にて、ブラジルソフィアフェルドマン病院での研修に参加した後、ルアンダ市Terra Nova保健センターの産科看護部長となり、人間的なお産の取り組みを進めているDra. Agnelaも講師として参加しました。アンゴラの保健医療施設で、実際に人間的なお産を実現している彼女のリーダーシップとモチベーションは、多くの参加者に希望を与えていました。
また、研修に参加した保健医療従事者からは、「WHOの推奨事項として、産婦への付添いが推奨されていることを知った。分娩時の体位は産婦の望む体位で分娩することができ、分娩台のみの使用に限るものではない。そして、家族を含んだ退院指導の重要性を学んだ。」や、「研修では多くのことを学べて満足している。女性が保健医療施設に着いた時から去るまで愛を持って接することが大切である。これから人間的なお産をコミュニティにも広めていく。」と言った感想が寄せられました。
今後は、研修で学んだ内容が実務で効果的に実践されるよう支援し、成果を持続させるために各対象保健医療施設を訪問し、フォローアップを行います。特に本プロジェクトでは、保健医療従事者が、現場で自信を持ってケアを実践できるように継続的にサポートしていきます。
そして、プロジェクトは開始から無事に1年を迎えることができました。研修参加者と一緒に、ケーキを食べてお祝いをしました。
ルアンダ市Terra Nova保健センター産科看護部長 センターでの人間的なお産の取り組みを推進
ウィラ州・市指導者研修研修 新生児の身体計測の演習
ウィラ州指導者研修 パルトグラムの記入方法演習
ウィラ州保健医療従事者研修 新生児蘇生の演習
ウィラ州州保健局局長からの参加者へのメッセージ
ウアンボ州保健医療従事者研修 サポーティブ・スーパービジョン実施方法の演習
ウアンボ州保健医療従事者研修 家族を含めた退院前指導の演習