2024年度オンサイト研修を行いました(2024年12月、2025年1月、2025年2~3月)
2024年12月から2025年3月にかけて、日本から派遣された短期専門家によるオンサイト研修がReference Testing and Agrifood Quality Services Center(RETAQセンター)で行われました。
まず2024年12月3日~12月20日に化学試験グループ職員を対象とした残留動物用医薬品分析研修を行い、エビやハチミツに残留したニトロフラン系合成抗菌剤とその代謝物をLC-MS/MSを使って分析しました。
2025年1月7日~24日には生物試験グループ職員を対象に腸管出血性大腸菌O157やコレラ菌を題材に用いて、培養による生菌の検出・同定法及びPCR(遺伝子増幅)法による病原性遺伝子の検出を行う研修を行いました。同期間に化学試験グループ職員を対象にした研修も並行して行われ、葉菜やウリ科野等を試料としてGC-MS/MSを使った農薬の残留分析を実施しました。上記3回の研修のために厚生労働省横浜検疫所輸入食品・検疫検査センターから3名の専門家が派遣されました。
続いて2025年2月10日~3月7日に、農林水産消費安全技術センター(FAMIC)農薬検査部から派遣された専門家がLC-MS/MSを用いた茶の残留農薬の多成分同時分析を行う研修を実施しました。
オンサイト研修に先立って、RETAQセンター職員は日本で各分野の研修を受けており、これらのオンサイト研修は日本で学んだ知識や技術をベトナムで実際に使えるようになることを目的としています。各専門家から分析・検査技術の指導と標準操作手順書(SOP)作成の指導を受け、解析技術のみならずガラス器具や機材などの適切な取り扱い方法、試薬の管理方法などラボの設備や管理等についてもアドバイスを得ることが出来ました。
今後RETAQセンターは習得した知識や技術を農業農村開発省の指定分析機関等に伝えることにより、ベトナム全体の検査能力の向上に貢献していきます。
短期専門家による残留動物用医薬品分析研修①
短期専門家による残留動物用医薬品分析研修②
短期専門家による微生物検査研修
短期専門家による残留農薬分析研修①
短期専門家による残留農薬分析研修②