2025年度のオンサイト研修を実施しました(2025年11月、12月、2026年1月、3月)
2025年11月から2026年3月にかけて、日本から派遣された短期専門家による4回のオンサイト研修がReference Testing and Agrifood Quality Services Center(RETAQセンター)で行われました。
まず2025年11月10日~14日にマイコトキシン分析研修を行いました。RETAQセンターの化学試験グループの職員を対象に、農林水産消費安全技術センター(FAMIC)から派遣された専門家が小麦等に含まれるマイコトキシン(カビ毒)について、分析前の準備から実際の試料分析まで指導しました。研修後半はRETAQセンター職員が講師となり、全国6か所にある農業環境省傘下の検査機関National Authority for Agro-Forestry-Fishery Quality, Processing and Market Development (NAFIQPM)からの参加者を対象に、本邦研修とオンサイト研修で学んだ技術を伝えるエコー研修を実施しました。
続いて2025年12月8日~12日に重金属分析・放射性物質測定の研修を実施しました。日本食品分析センターから派遣された専門家が重金属分析に関する講義と実技指導を行い、日本からは遠隔で同センターの専門家が放射性物質測定についての講義を行いました。この研修には本邦研修に参加したNAFIQPMのニャチャンセンター、ハイフォンセンターの職員各1名が参加し、研修後半に実施されたエコー研修においてはRETAQセンター職員とともに講師としての役割を務めました。
さらに、2026年1月19日~30日にはRETAQセンターの化学試験グループ職員を対象にマイコトキシン・マリントキシン分析に関する研修を行いました。職員たちはアフラトキシンと下痢性貝毒の分析を実践し、加えて器具や試薬の適切な管理等についても指導を受けました。本研修には厚生労働省神戸検疫所から専門家が派遣されました。
最後に、2026年3月2日~6日に遺伝子組換作物(GMO)・DNA分析研修が行われ、日本食品分析センターから派遣された専門家がGMOの定性・定量分析及び牛・豚のDNA検出検査についての講義と技術指導を行いました。この研修にはRETAQセンター生物試験グループの職員並びに本邦研修に参加したNAFIQPMのカントーセンター、ホーチミンセンターの職員各1名が参加しました。続いて行われたエコー研修でもRETAQセンター職員とともに講師として、本邦研修とオンサイト研修で得た経験と技術を共有しました。
各コースの研修参加者はいずれも熱心に取り組み、派遣された専門家と積極的に交流する姿が見られました。またエコー研修では本邦研修に参加した職員たちが講師となり、これまで学んだ知識、技術、経験を他の分析機関の職員と共有することで、研修の成果がベトナム国内で展開されるとともに異なる組織間の分析者ネットワーク構築が進みました。今回実施された4回のオンサイト研修により、本プロジェクトで能力向上の対象とした8分野の分析・検査に関する本邦研修と現地研修は全て終了しました。今後RETAQセンターは本邦研修やオンサイト研修を含むこれまでのプロジェクト活動で得た知識や技術を活用した活動を進め、プロジェクトの最終ワークショップでその成果を発表する予定です。
マイコトキシン分析研修
重金属・放射性物質測定研修
マイコトキシン・マリントキシン分析研修
GMO/DNA研修