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日本農薬株式会社の協力で、病害虫のAI診断が可能なスマートフォン用アプリケーション「AcroSeeker™」がラオスで利用可能になりました。

調査対象地域であるチャンパサック県およびセコン県では、キャベツ栽培における根こぶ病やバナナ栽培におけるパナマ病が蔓延しており、時には畑全体が被害に遭う事例も見られます。このような被害は、フードバリューチェーン全体に深刻な影響を与えます。パイロットプロジェクトでは、これら農作物の品質改善と市場価値の向上を目指し、農家や農業普及員に対する技術研修や有効な病害虫管理技術の検証・普及に取り組んでいます。農家や農業普及員が病害虫に関する技術や知見を蓄え、適切に診断し対処することは、農作物の収量・品質を維持し、付加価値を高める上で極めて重要です。

こうした技術普及をさらに推進するため、プロジェクトでは日本農薬株式会社と連携し、作物病害虫診断のためのスマートフォン用アプリをラオスにリリースしました。これは同社がすでに開発し他国において展開している「AcroSeeker™」をラオス用にカスタマイズしたものです。本アプリでは、葉に現れた病斑や虫をスマートフォンのカメラで撮影すると、AIが瞬時に診断し、病害虫名とその生態や対処法を表示します。これにより、農家や普及員が迅速に対応策を検討できるようになります。このアプリ開発において、ラオス側ではプロジェクトカウンターパート機関の一つである農林省(MAF)植物検疫所(PPC)が中心的役割を担いました。

現在、このアプリは水稲の病害虫診断に対応していますが、今後はキャベツなどの他の畑作物にも対応を拡大する予定です。アプリ開発と並行して、MAF技術普及・協同組合局(DAEC)が中心となり、農家や農業普及員への周知活動を進めています。この取り組みが、ラオスのフードバリューチェーン強化の基盤づくりに大いに貢献することが期待されます。

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作物病害虫診断アプリ「AcroSeeker™」

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ラオス語版のアプリ画面