ポカラの姉妹都市 駒ケ根の産業・企業を学ぶスタディツアー
2025年5月17日(土)に長野県南駒ケ根市でスタディツアーが開催され、長野県在住のネパール人留学生等11名の若者が参加しました。駒ケ根市はネパール国ポカラ市と国際友好協力都市関係を有し、市内にJICA駒ヶ根青年海外協力隊訓練所があるなど、ネパールに対する親近感や様々な分野での交流の歴史があります。今回は駒ケ根市役所のご支援を得て、ぶなしめじやブランド玉ねぎを循環型農業で生産して都市圏に広く出荷・販売する(株)アグリコと、標高3,000m級の南アルプス・トレッキング需要に対応するロープウェイやバス、ホテル等の観光インフラ・サービスを提供する中央アルプス観光(株)を訪問し、農業・観光ビジネスの実態や、同分野での就業・雇用環境等について学び体感しました。また、駒ケ根観光協会が運営する道の駅「駒ケ根ファームス」を訪問したほか、在留ネパール人の方が経営する市内のレストラン兼「ネパール・ライブラリー」で駒ケ根市民の方々と交流を行い、相互理解の促進を図りました。
参加者には今後5~10年の日本での滞在経験を活かして、将来ネパールに帰国して就業・起業したいという参加者もおり、「ぶなしめじの生産工場を初めて見て効率的なプロセスや衛生・温度・品質管理に感心した」、「循環型農業の大切さを認識した」、「登山・トレッキングに対応した観光サービスの実態や仕事内容に関する理解が深まった」などの感想が聞かれました。今回のスタディツアーが参加者に多くの気づきを提供するとともに、駒ケ根での就職に対する学生の関心も高まったと感じられました。
(株)アグリコ会議室での説明
駒ケ根市関係者との交流会