カンボジアNAADR調停官を対象としたADRセミナーの開催(2026年2月9日)
カンボジアにおける裁判外紛争解決手続(ADR)の発展を支援するため、カンボジアのNational Authority of Alternative Dispute Resolutions (NAADR)の調停官約60名を対象とした実務セミナーを2026年2月9日に開催いたしました。本セミナーでは、日本から招へいした稲葉一人先生を講師に迎え、「調停の技法」をテーマに掲げた、非常に熱気あふれる参加型ワークショップが展開されました。
稲葉先生による指導は、受講者に適宜質問を投げかけるだけでなく、特定のテーマについて付箋に意見を記載させ、それをホワイトボードに貼付して視覚的に集約するといった、参加者の能動的な学びを促す手法が用いられました。さらに、稲葉先生自らが調停の実演を行い、プロジェクトのスタッフが紛争当事者役として協力するなど、関係者が一丸となって運営に参画したことで、現場の臨場感を伴う実践的なトレーニングの場となりました。
また、本セミナーには、翌日に「調停法や商事調停」をテーマとしたセミナーを開催する予定の韓国法務省の職員もオブザーバーとして参加するなど、国際的な連携体制のもとで知見の共有が行われました。
セミナー終了後には、参加した調停官から「極めて有益であった」との高い評価をいただいたほか、NAADRの責任者であるパロット民事局長からも、当プロジェクトの協力に対する深い謝辞とともに、今後の継続的なセミナー開催への強い期待が寄せられ、カンボジアにおけるADR体制の強化に向けた大きな一歩となりました。
JICAカンボジア事務所矢向次長開催挨拶
NAADRビアスナ長官開催挨拶
稲葉先生による講義
稲葉先生による講義
スタッフを紛争当事者としての調停の実演
参加者によるロールプレイ