第1回本邦研修（2024年２月17日〜3月2日）

2月17日から3月2日まで本邦研修が実施されました。研修員は、プロジェクトマネージャーであるケン・ソマルット司法長官をはじめ、裁判官・検察官養成校の教官でもある最高裁判事２名のほか、主に若手裁判官を中心とした15名のメンバーとなりました。

今回の本邦研修は、司法研修所における民事裁判修習の講義、法曹教育における法科大学院の役割と教育内容に関する講義、「事例教材の効果的な教授法」をテーマとした金銭消費貸借契約の事例に基づく教材を用いた模擬講義・教授方法に関する講義、「模擬記録に基づく事実認定」をテーマとして研修員から事前に事実認定を中心とする起案してもらった上での講義、カンボジアの実際の判決を題材に判決書の分析を実践する講義、東京地方裁判所訪問などが行われました。

研修中、日本の法曹養成との比較や判決分析等を通じて、改めてカンボジアの民事裁判実務上の課題や法曹養成の課題も見え、研修員自身から具体的な改善策について様々な意見が出されました。全ての研修員が非常に真面目に、意欲的に研修に取り組み、研修の成果を活かし、カンボジアの司法の未来のために貢献したい、と口々に語っていました。