第3回JCC会議の開催
2025年6月26日、ティンプーの王立医科大学(KGUMSB)で第3回Joint Coordinating Committee (JCC)会議が開催されました。この会議では、昨年7月から現在までの活動進捗報告や、ティンプーで実施されたピロリ菌検査の結果報告が行われました。また、今後のプロジェクトの進め方についても協議が行われました。
主な報告内容
- 内視鏡検査の進捗:
内視鏡検査の件数や早期胃がんの発見数の増加について報告がありました - イムノクロマト法によるピロリ菌抗原の便中検査キット(ICTキット)の初めての製造:
ICTキットが初めてブータン人によって試験的に製造されたことが報告されました。 - メディアでの紹介:
NHKの全国放送並びにNHKワールドで、プロジェクトの紹介が日本国内や世界に向けて行われたことが報告されました。
今後の課題と協力
プロジェクトも後半に差し掛かり、以下の課題について関係機関が協力して進めていくことが合意されました。
- ブータン人によるICTキット製造、製造施設及び生産管理に関するブータン国内での許可
- 製造及び品質管理に関するマニュアルの作成
- ピロリ菌の除菌ガイドラインの作成
- 医学部生のカリキュラムの改定
会議の最後には、参加者全員での集合写真が撮影されました。
王立医科大学副学長 Dr. Kuenzang Chhezomによる挨拶
JICA Bhutan 木全所長による挨拶
大分大学医学部環境・予防医学講座 山岡吉生教授による活動報告
参加者の集合写真