第2回 ブータン消化管内視鏡ワークショップの開催
2024年1月29日と30日、ティンプーの国立中央病院(JDWNRH)にて、第2回ブータン消化管内視鏡ワークショップを開催しました。
プロジェクトでは、Train-the-trainer (TTT)の開催や、内視鏡技術研修を通じた人材育成を実施し、適切な検査・診断・治療を提供できる体制を強化します。第2回となる今回のワークショップでは、日本の専門家の指導を受けブータン人医師による内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic mucosal resection:EMR)と内視鏡的粘膜下層はく離術(Endoscopic submucosal dissection: ESD)が実施されました。早期胃がんに対して行われているこれらの内視鏡治療は、開腹手術に比べて入院日数が短期間で済み、また患者への身体的負担も軽くできるため、従来の外科治療に代わる新しい治療法として注目されています。
国立中央病院(JDWNRH)および他県から13名の医師が参加し、九州大学病院アジア遠隔医療開発センター(TEMDEC)のご協力を得て、スクリーニング内視鏡ハンズオンセミナーやEMR、ESDの様子をYouTubeでの限定配信も実施しました。プロジェクトでは今後も継続してワークショップを開催し、日本の専門家の最新の医学知識や経験を共有する事で、ブータン人医師の人材育成に貢献します。
大分大学医学部環境・予防医学講座 山岡吉生教授開会の辞
福岡大学筑紫病院 八尾建史教授と大阪国際がんセンター 上堂文也部長による講義
八尾建史教授によるハンズオンモデルを用いた系統的観察法の指導
上堂文也部長によるEMR指導(術者 Dr Sonu Subba)
上堂文也部長によるESD指導(術者 Dr Sonam Kelzang)
上堂文也部長によるESD指導(術者 Dr Prabhat Pradhan)
ワークショップ参加者
※山岡教授のお名前の「よし」は漢字で「土のしたに口」と記載しますが、当ホームページでは同文字に対応していないため、「吉」で代用させていただきます。