カンボジアにおける子宮頸がん検診体制強化に向けた会議を開催
2025年8月14日、NCD対策プロジェクトは、保健省主催の「子宮頸がん検診プログラムにおけるコルポスコピー検査1、熱焼灼療法2およびLEEP法円錐切除術3の地方展開に向けた会議」の開催を支援しました。会議には、保健省高官、国立病院の担当者、世界銀行や世界保健機構などの開発パートナーが出席しました。
今回の会議では、子宮頸がん検診プログラムのサービス提供体制を強化するための課題と対応策について議論が行われました。主な論点は以下の通りです。
・HPV検診4・精密検査・治療の流れの明確化:女性が初回検査(HPV検診)を受ける場所、その後陽性と判定された場合にどこでどのような精密検査や治療を受けるべきかを明確化。
・患者負担の軽減と継続受診率の向上:移動や費用の負担を軽くし、HPV検診、精密検査、治療の途中で離脱する女性を減らすための方策。
・医療機関の役割分担:郡病院と州病院の機能分担、コルポスコピー検査や熱焼灼療法、LEEP処置の提供体制の整備。
さらに、これらサービスの地方展開を円滑に進めるためには、医師や医療スタッフの技能向上が不可欠であることから、以下の取り組みについても話し合われました。
・コルポスコピー検査、熱焼灼療法、LEEP法円錐切除術に関する臨床指針の策定。
・必要な知識・技術を習得するための研修カリキュラムや教材の開発。
こうした施策を効果的に実施するため、今後も同様の会議を開催し、研修の具体的な実施方法について詳細を詰めていくことが確認されました。
注1:コルポスコピーとはコルポスコープ(腟拡大鏡)という機械で子宮頸部や腟の観察を行うこと。細胞診で異常が出た場合や、HPV検査で陽性となった一部の場合に行われる。
注2:子宮頸がん治療の一つで、子宮頚部の病変部を焼灼し、異常な細胞破壊を目的とする。
注3:前がん病変や初期の子宮頚がんの場合、子宮頚部の異常組織を円錐状に切り取り、子宮を温存する。
注4:子宮頸がんの主な原因となる、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染有無を確認する検査。
発表を行う春山チーフアドバイザー
会議の風景
会議の風景
会議の風景