プロジェクトニュース: 2025年2月27日 コンポンチャム州保健技術作業部会 (Pro-TWGH) 会議
2025年2月27日、コンポンチャム州保健局において、コンポンチャム州保健技術作業部会(Pro-TWGH)が開催されました。Pro-TWGHは毎月開催され、州保健局、郡保健局、州・郡病院、外部パートナーなど、州保健従事者が集まり、業務の進捗状況や現在進行中のプロジェクトについて議論・報告を行っています。
今回の会議では、非感染性疾患対策プロジェクトが、コンポンチャム州病院の糖尿病クリニックで収集した2024年分の活動指標に関するベースラインデータの収集結果とその他関連する調査結果を発表しました。プロジェクトが追跡している指標は以下の通りです:
- HbA1c検査率:長期的な血糖コントロールを測定
- 空腹時血糖値コントロール率:短期的な血糖安定性を評価
- 足の評価実施率: 糖尿病関連合併症を予防するために不可欠
この発表では、HbA1c検査率の不安定さ、空腹時血糖コントロールの変動、足の評価実施率の低さなどの主要な課題が浮き彫りになりました。加えて、インスリンの使用率が非常に低いことも指摘されました。
Pro-TWGHのメンバー間で特に議論されたのは、HbA1c検査の患者費用負担についてです。HbA1c検査は国の保険制度でカバーされておらず、多くの患者が検査費用を負担できない状況にあります。さらに、インスリンの利用率の低さも懸念事項として挙げられました。これを受け、会議の議長を務めた州保健局長は、州病院の糖尿病クリニックに対し、インスリンを必要とする患者数と概算予算を詳細に記した報告書の提出を求めました。
これらの課題は簡単に解決できるものではありませんが、データに基づく問題提起がなされたことにより、関係者間での意思決定を支援する重要な一歩となりました。
プロジェクトアシスタントによる発表
作業部会の風景