第3回JCCの開催
2026年6月16日、工業省工業局(DIW)において第3回合同調整員会(JCC:Joint Coordination Committee)が開催されました。議長としてDIWのティラタ副局長が出席され、日本側からは在タイ日本大使館、JICA地球環境部、JICAタイ事務所、JICA専門家チームが参加し、タイ政府関係機関とともにプロジェクトの進捗確認及び今後の方針について意見を交わしました。
会議では、使用済み自動車(ELV)管理制度の構築に向けた全体進捗が報告され、これまでの調査結果や制度設計の検討状況が共有されました。特に、車両登録・抹消登録制度や車検制度の改善、ELVの追跡管理システムの導入、解体事業者向けガイドラインの策定などを中心に重点的に議論が行われました。
また、タイでは今後20年以上使用された車両が年々増加することに伴い、年間20万~40万台規模のELV発生が見込まれます。こうした状況を踏まえ、適正処理と資源循環を実現するための制度整備の重要性が改めて再確認されました。会議では、環境保全や作業者の安全確保を目的とした解体ガイドラインの策定を進めることが承認されました。
さらに、ELVのリサイクル費用を確保するための財政メカニズムも主要な議題となりました。車両所有者や事業者の役割分担、リサイクル料金の徴収方法の選択肢が共有されたほか、近年普及が進む電気自動車(EV)のバッテリー管理の重要性についても議論され、今後さらに検討を深めていく方針が確認されました。
本プロジェクトは現在、制度設計段階から実証段階へ移行する重要な局面を迎えています。2027年初頭にはパイロット事業の実施が予定されており、その成果を反映しながら、タイに適した持続可能なELV管理システムの実現を目指します。