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プロジェクト第2期が本格始動しました

2025年7月、「モンゴル日本病院における病院運営及び医療人材教育機能強化プロジェクト」の第2期(2025年7月~2027年5月)が本格始動しました。

本プロジェクトは、モンゴル日本病院(以下、日モ病院)が、患者中心の高度な医療を提供する三次医療施設として安定的に運営され、モンゴル初の教育病院としての機能を確立することにより、モンゴル全体の医療の質の向上に寄与することを目的としています。

第1期(2023年~2025年)では、日モ病院における診療・研究・教育の体制整備に向け、日本の大学病院の医局制度や教育・診療・研究の連携体制に関する知見を基に、病院マネジメントの強化、医師および看護師の卒後研修制度や院内研修制度の改善、共同研究の立ち上げ支援等を実施し、第1期最後の合同調整委員会(JCC)にて活動報告が行われ、参加者全員の賛同を得ております。

第2期はこうした成果を踏まえて開始されたもので、第2期開始に際して、モンゴル国立医科大学(医科大学)幹部、日モ病院幹部を一堂に会するキックオフミーティングを開催しました。同ミーティングでは、日本の専門家チームから今後2年間の業務計画が提示され、参加者の合意を得られました。さらに、第2期をより成果の高いプロジェクトにするため、参加者より幅広い視点から意見が寄せられました。特に、共同研究分野では、D型肝炎のほか、循環器内科、婦人科、小児循環器内科、睡眠医療などの分野での連携強化が確認され、モンゴル人大学院生や若手医師の研究参加も期待が寄せられました。

また、これら第2期の詳細な活動計画を策定するため、8月中にワークショップを開催することについて合意がなされました。さらに、医療サービスに加え、病院マネジメント支援や接遇の改善、院内サービスの質向上にも期待が寄せられました。

医科大学学長からは、徳島大学との共同研究の進展が共有され、また卒後研修制度の見直しが進む中、統一カリキュラム策定に向けた保健省と教育省との連携の重要性が強調されました。

病院幹部からは、診療科別クリニカルパスの導入、モニタリング制度の見直し、HIS(医療情報システム)の改善など、多岐にわたる現場の意見が共有されました。また、医局運営、戦略計画とモニタリングの実施、部門間の連携強化、スキルスラボを活用したシミュレーション教育、指導者育成といった研修体制の整備も第2期の重点活動として挙げられました。

本プロジェクトでは今後も、現場のニーズを丁寧にくみ取りながら、日本とモンゴルの大学・病院間の協力を通じて、より良い医療提供体制と人材育成の仕組みの構築を目指し、歩みを進めていきます。

第2期キックオフミーティングの様子(2025年7月7日/日モ病院)

第2期の業務計画について議論する関係者