日モ病院に睡眠センターが開設されました。
2025年10月24日、日本モンゴル病院(以下、日モ病院)に、新たな医療サービス提供の場として「睡眠センター」を開設しました。本センターの開設に当たっては、プロジェクト専門家である国立大学法人愛媛大学睡眠医療センターの岡靖哲特任教授の協力のもと、睡眠診療を円滑に開始するための体制構築が進められました。
モンゴル国においては、睡眠障害に対する専門的な診断・治療体制が十分に整備されておらず、睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠障害が適切に診断・治療されないまま生活習慣病や心血管疾患のリスク因子となっている可能性が指摘されています。そのような背景の中、日モ病院における睡眠センターの開設は、睡眠医療の普及と質の向上に向けた重要な一歩となります。
開設前には、岡特任教授よび同センター清水洋志技師が現地を訪問し、導入された睡眠検査機器や関連機材の最終確認を行うとともに、実際の診療を想定した具体的な助言が行いました。その際、機材・検査機器の動作確認や配置変更に加え、操作方法や睡眠検査を受ける患者向けの入院案内資料の作成についての助言が行われ、その家庭で必要な情報を患者に分かりやすく伝えるための工夫についても共有されました。
さらに、診療室内の睡眠環境整備として、カメラやパソコンの設置位置、室内の照明や暗さの調整について、診療およびデータ確認の両面から助言が行われました。これにより、実際の診療を想定した実用性の高い診療環境が整えられました。加えて、睡眠データの読み方や評価のポイント、記録の仕方についても改めて確認が行われ、現地医師および技師が実際の診療の中で活用できる知識と技術が共有されました。これらの取組を通じて、患者が安心して検査や診療を受けられる環境整備が実現しました。
岡特任教授および清水技師による協力により、睡眠センターは開設初日から円滑な診療を開始することができました。また、今後の日モ病院における睡眠診療に展開や、診療データの蓄積・分析を通じた医療の質の向上、さらには医師・技師の育成を含めた体制強化についても意見交換が行われました。
本センターの開設を契機として、日モ病院はモンゴル国内における睡眠医療の中核的拠点の一つとして、専門的な診断・治療の提供のみならず、睡眠医療に関する知見の蓄積と普及を進めていくことになります。これにより、睡眠障害に起因する健康課題の早期発見・適切な対応が促進され、地域住民の健康増進および医療サービスの質の向上に寄与することが期待されます。
睡眠センター開設式
ベッド周辺の設定
診察の流れを確認
データ出力設定の確認
検査機器の付け方・動作確認
初の患者受け入れ