第2回本邦研修を実施しました
2024年11月17日〜30日の期間、徳島大学において第2回本邦研修を実施しました。
本研修では、「日本の医師の研修管理体制及び指導医育成に関する講義や見学を通して、モンゴルにおける医師の研修管理体制整備に必要な知識を習得し、実現可能なアクションプランを作成すること」を目的とし、以下の3つのテーマに焦点を当てて行いました。
- 1 . 病院運営(研修管理体制)
- 2 . 指導医の役割と実際
- 3 . 医局・各診療科の実際
モンゴル国立医科大学医学部長、専門向上局長、日モ病院副院長(研修担当)を含む計8名の研修員が来日し、30を超える講義や見学に参加しました。
研修内容としては、日本の初期臨床研修・専門研修プログラム、大学・大学病院における医学教育システム、医局制度、研修や研究に関連する各センター(卒後臨床研修センター、キャリア形成支援センター、医療教育開発センター、総合臨床研究センター、看護リカレント教育センター、クリニカルアナトミー教育・研究センター等)の役割、研修実施を支えるバックヤード業務や予算管理などに関する講義や見学が行われました。研修員らは、研修医や指導医の育成システム、効果的な研修運営の方策等について、積極的な議論がなされました。
見学先として訪れた徳島県立中央病院では、遠隔地の県立病院をつなぐ5Gオンライン診療(遠隔診療)、ドクターヘリの運用、研修医の受入体制・カリキュラムについて学びました。また、徳島県鳴門病院では、基幹型臨床研修病院としての研修プログラムや学生実習などに関する説明があり、大学・大学病院や地域関連病院との連携について学ぶ貴重な機会となりました。
さらに、スキルスラボの運営や指導方法、大学病院における症例検討会、診療科チーム内での情報共有体制等の実際の現場にも同席し、参加した研修員からは、非常に充実した研修になったとの意見が寄せられました。そして、研修の成果として、今後の活動に向けたアクションプランが作成され、プログラムの最後には、愛媛大学やモンゴル国立医科大学をオンラインで繋ぎ、評価会及び修了式を行いました。
本プロジェクトでは、引き続きモンゴルにおける医学教育の発展に向けた支援をしてまいります。
スキルスラボでの実習の様子
研修医等との協議の様子
ドクターヘリ見学の様子(徳島県立中央病院)
健診巡回バス見学の様子(徳島県鳴門病院)
医局での講義・講義
アクションプラン作成の様子
修了式の様子