灌漑地区におけるコメ生産強化のための能力開発プロジェクト フェーズ2
Capacity Development Project for Enhancement of Rice Production in Irrigation Schemes (CaDPERP) Phase 2
実施中案件
- 国名
- ケニア
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 農業開発/農村開発
- 協力期間
- 2024年7月~
プロジェクト紹介
ケニアにおいて農業は、経済開発および貧困削減に重要な役割を担っています。同国で主食のひとつであるコメの国内生産量は高い伸びを示しているものの、都市部を中心に急増するコメの消費量に国内生産が追い付いていません。食料安全保障、輸出入における経常収支改善の観点から、コメの増産は重要な開発課題です。これまでの技術協力により、国内のコメ生産の約8割を担うムエア灌漑地区で強化された節水稲作技術力を、同地区の農家に普及し体制強化も行ってきました。
本事業は、対象灌漑地区において、コメのバリューチェーンの強化、適したコメ品種の選定、稲作栽培及び水管理技術の普及を行います。これにより、対象灌漑地区で生産されたコメの国内流通量が増加を図り、もって対象灌漑地区及び周辺地域での国内流通を志向したコメ生産が促進され、同国のコメ自給率の向上を目指します。
【上位目標】
コメの生産・生産性の向上とバリューチェーンの強化を通じて、対象灌漑地区とその周辺で生産されるコメの国内流通量が増加する。
【プロジェクト目標】
コメの生産・生産性の向上とバリューチェーンの強化を通じて、対象灌漑地区内で生産されるコメの国内流通量が増加する。
【成果】
成果 1:
アヘロ灌漑地区とウエスト・カノ灌漑地区におけるコメのマーケティング戦略とバリューチェーンプラットフォームの運営を通じて、コメバリューチェーン関係者間の能力と連携が強化される。
成果 2:
対象灌漑地区のマーケティング戦略と農業生態系を考慮した推奨コメ品種が提案される。
成果 3:
RiceMAPP と CaDPERP が導入した稲作技術が対象灌漑地区で普及される。
成果 4:
対象灌漑地区における水管理活動を通じて、灌漑用水の利用効率向上のための能力開発がなされる。