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【本邦研修2025】ブータンの技術者たちが日本で見た「人を育てる仕組み」

2025年12月、ブータンの建設分野で指導的な役割を担う10人の技術者が日本を訪れ、約2週間にわたり建設技術や人材育成の仕組みを学ぶ研修が行われました。国際協力機構(JICA)とブータン政府が進める「建設人材育成システム構築プロジェクト(HRDS-C)」の一環で実施されたものです。
国土の大半を山地が占めるブータンでは、深い谷に架かる橋梁や、急峻な斜面に沿って敷設されている道路は、物資の輸送や人々の暮らしを支える生命線と言っても過言ではありません。その一方で、肉体労働と現場作業を伴う職業に対する社会の根強い忌避意識から建設業を志すブータン人は少なく、建設作業を外国人労働者に依存しているのが実情です。
今回の研修では、これからJICA専門家チームと連携しながらブータン人技術者や技能工の育成にあたることが期待されている「コアトレーナー」たちが道路会社や人材育成機関、建設会社などを訪問し、型枠・鉄筋の組立や施工プロセスを模擬体験しながら、日本の建設技術や教育の仕組みについて学びました。
具体的には、構造物を「作って終わり」にせず、設計・施工から維持管理まで長期的な視点で管理するライフサイクルの考え方や、施工技術と安全管理を同時に重視する人材育成、産官学連携の仕組み、災害の教訓を後世に伝える活動、安全意識の醸成など、施工の効率性と安全性を確保するための体系的な教育の仕組みを興味津々な様子で見学しながら、多くの示唆を得ていました。施工現場では現場経験のある者が前のめりで視察し、大学や訓練施設では指導経験のある者が積極的に質問するなど、一人一人が自身の立場に応じて研修内容を「自分ごと」化しながら吸収し、他のメンバーに補足説明しながら共に学び合う姿も、随所で見られました。
ブータンに戻ったコアトレーナーたちは、JICA専門家チームとともに指導内容や教育カリキュラムの検討・作成を進めています。彼らが今後、ブータンにおける建設業のけん引役として今回の学びを伝え、長期的な視野に立った持続可能な建設の思想を展開していくことが期待されています。

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東日本高速道路㈱の研修施設への訪問

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清水建設㈱の施設「温故創新の森NOVARE」の視察

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新東名高速道路の建設現場の見学風景

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研修修了証を手にほほえむコアトレーナーたち