第4回パイロット事業に向けたグループリーダー向け説明会を開催
2026年3月12日、ウランバートル市スフバートル区内の対象ホロー事務所において、第4回パイロット事業の開始に向けた「グループリーダー向け説明会」を開催しました。
JICA「モンゴル国生活困窮者のための就労を中心とした自立支援システム強化プロジェクト」では、生活に困難を抱える方々が自立した生活を送れるよう、一人ひとりの状況に寄り添いながら就労を支援する「就労体験プログラム」を提案、実施しています。
就労を「手段」として生活を整える
「就労体験プログラム」の最大の特徴は、単なる仕事の紹介(就労斡旋)をゴールとしていない点にあります。就労そのものを最終目的とするのではなく、働くという経験を通じて参加者の生活リズムや自信を取り戻し、生活全体を整えていくプロセスを重視しています。そのため、本人が自ら道を選択できるよう支え続ける伴走型支援を徹底しており、就職を急がせることはありません。
この包括的なパッケージは、以下の8つのステップで構成されています。
- 1 . 広報・参加者募集
- 2 . 事前説明会:プログラムの丁寧な解説
- 3 . 相談面接・KPS(就労や生活状況を把握するためのアセスメント):個々の状況の正確な把握
- 4 . 就労支援計画の作成:本人と合意した目標設定
- 5 . 事前研修:就労に向けた心構えと準備
- 6 . 就労体験:協力企業での実際の就労体験
- 7 . 就労斡旋:適性に合った仕事へのマッチング
- 8 . 定着支援:就労後の継続的なフォローアップ
地域リーダーとの連携と支援の拡大
今回の説明会は、ウランバートル市スフバートル区内の第1〜10ホロー(区より小さい行政単位)から、地域住民の状況を最もよく知るグループリーダーたちを招いて実施されました。
スフバートル区では、1日に計4回の説明会が行われ、自立就労支援員リーダーが事業概要の説明を行いました。参加者からは、「プログラムの対象となる生活困窮者の具体的な対象者像は?」「どのような企業が受け入れに協力しているのか」といった、実務に踏み込んだ質問が活発に寄せられました。
これまでトライアル及び3回のパイロットを積み重ねてきた本事業は、今回が第4回目となります。就労困難層の多くは家庭事情・健康問題を抱えるため、説明会から相談面接までに参加人数が減少することが確認されています。このため、短時間プログラムの提供や途中参加できる調整枠の設定など、柔軟な支援方法を導入しています。今回は、第3回パイロット事業を実施したウランバートル市のバヤンズルフ区、スフバートル区、そしてドンドゴビ県に加え、ウランバートル市ソンギノハイルハン区でもパイロット事業を実施し、支援の場を広げていきます。
2027年のプロジェクト終了に向けて
プロジェクトが終了する2027年4月までに、今回を含めて残り3回のパイロット事業を予定しています。来週には、いよいよ本パイロット事業への参加希望者に向けた事前説明会が始まります。地域のリーダーによる細やかな声掛けを通じて、本当に支援を必要としている方々にこのプログラムが届き、自立への第一歩を踏み出せるよう、プロジェクトとしても引き続き全力でフォローしてまいります。
スフバートル区第3ホローでの説明会の様子
スフバートル区第6ホローでの説明会の様子
スフバートル区第6ホロー長による挨拶