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自立就労支援員フォローアップ研修を実施しました

2026年9月28日・29日の2日間、ウランバートル市において、「自立就労支援員フォローアップ研修」を実施しました。本研修には、第6回パイロット事業に参加する自立就労支援員、対象地域の行政官、関係機関職員など、約60名が参加しました。

支援活動の質の向上に向けて

今回のフォローアップ研修は、今後の支援活動の質をさらに高めることを目的として実施しました。研修では、主に自立就労支援員リーダーと日本人専門家が講師を務め、就労体験プログラムの理念と全体構造、ガイドラインや支援記録ノートの活用方法などについてあらためて確認しました。また、自立就労支援員が対象者の状況をより丁寧に把握し、関係機関やカウンセラー等と連携しながら適切な支援につなげられるよう、実践的な演習や意見交換を行いました。

事例を通じた支援方法の振り返り

1日目は、ガイドラインに基づいた支援の全体像の確認、対象5地域の労働社会福祉サービス事務所による各地区の支援プロセスの振り返り、第6回パイロット事業に向けた課題の共有を行いました。また、心理学の専門家による講義では、長期間失業していた人や就労に不安を抱える人に対して、心理的な側面からどのように理解し、支援につなげるかについて学びました。さらに、カウンセラーへの相談方法や連携のあり方についても、具体的なケースを踏まえながら意見交換を行いました。

2日目は、対象者をよりよく理解するため、また、対象者の変化を「見える化」するためのツールとして京都自立就労サポートセンターが開発したKPSビジュアライズツール(以下、KPS)について、PCを使った入力方法や結果の読み取り方を再確認しました。参加者は、事例を用いながら、対象者本人の自己評価と支援員の見立ての違い、次回面談で確認すべきポイントの見定め方などについて演習を行いました。KPSは、面談で把握した情報と組み合わせて活用することで、支援対象者の状況をより具体的に理解し、その後の支援方針を検討するための手がかりとなります。

2日間を通じて、参加者は各地区の支援事例や課題について意見交換を行い、対象者の家庭環境や個別事情、心理的な不安や課題の背景、企業との調整における経験や悩みなど、現場で直面している具体的な課題を共有しました。また、自立就労支援員としての心構えや、対象者を支援する中で生じた考え方の変化についても話し合い、活動地域の異なる参加者同士が交流し、相互に学び合う有意義な機会となりました。

現場の経験を今後の制度化へ

研修の最後には、就労体験プログラムの改善点や、制度化に向けて今後取り組むべき事項について、参加者と意見交換を行いました。参加者からは、対象者への支援を継続的に行うためには、自立就労支援員自身の業務上・精神面での安全・安心をどのように確保するかについても検討が必要であるとの意見が出されました。また、支援記録の作成・共有・活用をより円滑に行うため、支援記録ノートの電子化について検討すべきとの提案もありました。

プロジェクトでは、今後の全国展開に向けて、今回の研修で得られた意見や現場の経験も踏まえ、就労体験プログラムの最終化と、制度化に向けた政策提言の策定を進めていきます。

各地域の行政官による経験共有

事例を用いたグループワークの様子