子どもたちに公共交通の未来を託す ~すごろくで学ぶ交通教育~
バスがつなぐ学びと未来
子どもたちが遊びながら学ぶ「交通すごろく」。将来の利用者、そして担い手となる世代に向けたユニークな公共交通教育がパラオで始まっています。
パラオの小学5年生たちの前に登場したのは、日本の専門家チームが提供した「交通すごろく」。公共交通の役割や意義を、ゲーム形式で学ぶ授業です。
講義では、バスの種類やルートの意味、乗り降りのマナーなどをわかりやすく解説。すごろくでは、プレイヤーが「バスの運転手」となって、クイズに答えながらゴールを目指す工夫などを体験します。教室には笑い声と真剣な表情が交差し、楽しみながら学ぶ時間が流れました。
子どもたちの感想には「パラオを走るバスを使ってみたい」「公共のものは大事ということがわかった」という声が多く、日本の支援によって交通に対する意識が確かに芽生えていることが伝わってきます。
この交通教育は、将来の交通社会をつくる「小さな改革」。自動車に過度に依存せず、地域に根差した持続可能なモビリティを育てる第一歩として、今後も継続が期待されます。