「Daytime Bus」から始まる変革～パラオの公共交通、次のステージへの検討～

2025年6月、パラオにて第5回合同調整委員会（JCC）が開催され、日パ両国の関係者が集まり、プロジェクトの進捗と今後の展望を確認しました。運行開始から1年が経過した「Daytime Bus」は、地域に根付き始めています。

2024年に開始された「Daytime Bus」の運行は、地域住民の生活に着実な変化をもたらしています。2025年6月に開催された第5回合同調整委員会（JCC）では、今年の乗車人数が前年を上回っていることが報告され、公共交通に対する住民の関心と利用意欲の高まりが確認されました。

会議では、7月に開催予定の「Pacific Mini Games」への対応も議題となり、競技会場へのアクセスを考慮したバス運行体制の強化や、広報活動の充実について意見交換が行われました。

また、2025年夏には新たに2台のバスが到着する予定であり、これを契機にパイロットプロジェクト第2フェーズが本格的に始動します。運転手の追加採用や関係機関との連携強化に向けた準備についても議論されました。

さらに、策定中の「公共交通マスタープラン」については、草案が提示され、今後の承認・実行に向けた方向性が話し合われました。会議では、公共交通の重要性に対する共通認識が一層深まり、長期的に持続可能な運行体制の構築に向けた協力の必要性が再確認されました。

パラオと日本の関係者は、地域住民と観光客の双方にとって利便性の高い移動環境を実現するため、引き続き連携しながら取り組みを進めていくことを確認しました。