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チリ家畜衛生当局における動物用医薬品管理体制に関する研修

プロジェクトの成果3「動物用医薬品の適正使用に関するSENACSAの指導機能を強化する」の一環として、パラグアイにおける動物用医薬品の管理体制を向上するため、他国の制度に関する知見を得ることを目的に、2025年4月21日から30日の8日間、チリにて研修を実施しました。本研修にはSENACSAの動物用医薬品および関連システムの担当者3名が参加しました。

研修では、チリの家畜衛生を担当する政府機関であるServicio Agrícola y Ganadero (SAG)の全面的な協力のもと、中央および地方のSAG事務所、関連政府機関、畜産関係団体、薬品販売店、製薬会社など、動物用医薬品の承認・流通・販売・使用に関わる多くの機関を訪問しました。これにより、チリの制度や実務について広範な知見を得ることができました。各講義では、SAGの担当者とSENACSA研修参加者の間で活発な質疑応答が行われ、多くの有益な情報が共有されました。

特に印象的だった点として、以下のような具体的な事例が挙げられます。

  • 両国とも国内で動物用医薬品を流通・販売するための登録・承認制度があります。しかしながら、チリではほとんどの動物用医薬品が獣医師の処方箋に基づき販売される制度が整備されていました。また、処方箋の発行には電子システムが導入されており、薬品ごとの販売量などのデータを容易に収集できる体制が構築されていました。
  • チリでは中央機関における製品登録、空海港での輸入検査、検査所での製品検査、地方事務所による農場・販売店等の監視業務に至るまで、共通のシステムを用いて各セクションの職員が情報を迅速に共有し、組織全体で業務を遂行する体制が取られていました。
  • チリでは、動物用医薬品の適切な使用を促進し規則の遵守を担保するために、動物用医薬品に関する規則や科学的情報をウェブサイトに公開する、ユーザーが使いやすいように使用するシステムの動画マニュアル等を作成する、生産者や獣医師などへの研修を行う、販売店等への定期的な監査を実施するなど、様々な管理体制が取られていました。
  • チリでは、動物用医薬品の適切な使用に関して動物用医薬品業界や畜産業界の関連団体と積極的に対話し、これらの団体を通じた動物用医薬品販売店や農場への啓発・指導も行われていました。

帰国後には、研修参加者による報告会を実施し研修で得た知見を共有するとともに、今後のSENACSAにおける管理体制の向上について意見交換を行いました。今後、これらの知見を基に処方箋制度の対象となる薬剤の拡大など具体的な改善策を検討していく予定です。

本研修の実施にあたり、多大なるご支援とご協力を賜りましたSAGおよび各訪問先の皆様に、心より感謝を申し上げます。

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SAG地方事務所での研修

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SAG幹部、研修担当者との集合写真

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SAG検査施設の視察

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帰国報告会