ルアンパバーン市初となる都市交通マスタープランが県知事に承認されました!
2023年2月から日本の技術協力によって実施されてきた「ルアンパバーンにおける持続可能な都市開発・交通管理プロジェクト」が、2026年2月をもって終了しました。これに先立ち、2026年1月23日にはラオス側と日本側の関係者がルアンパバーンの旧市街近くにあるホテルに集まり、JCC(合同調整委員会)が開催され、本事業で策定された都市交通マスタープランが関係者の合意を得て承認されました。また策定に協力いただいた市民に対しても、改めてその内容を周知・共有するためのセミナーが2026年1月23日に開催され、市の案内に対し集まった地域住民ら約70名が参加しました。セミナーでは、JCCで合意された都市交通マスタープランに対し県知事が署名し承認するセレモニーも行われました。
ルアンパバーン市で初めてとなるマスタープランが承認されたことを受け、市長は次のように述べました。「今後、関係機関はマスタープランで示された短期・中期・長期の施策と優先事業を具体的な行動計画に落とし込み、予算確保を含め実行しなければならない」「世界遺産地区への車両の流入抑制を行ううえで、公共交通分野におけるJICAの継続支援を期待する」。また、公共事業運輸省の運輸局副局長は「このプロジェクトでは、能力強化や住民参加型アプローチに重点が置かれ、地域のニーズや懸念、満足度を考慮する重要性が共有された」と評価したうえで、「交通静穏化ゾーン(TCZ:Traffic Calming Zone)の導入やプレイスメイキング(公共空間等を活用したにぎわいや交流を生み出す環境づくり)などについては、引き続き情報共有や理解促進が必要」という認識を示しました。
ラオス北部の山岳地帯に位置する古都ルアンパバーンは伝統的な建築とフランス植民地時代の建築様式が融合した独特の景観を有し、街全体が世界遺産に登録されている一方、中国が進める一帯一路構想でメコン地域における南北回廊の通過地点に位置付けられ、2021年12月には中国雲南省昆明とビエンチャンを結ぶ「中国ラオス鉄道」がルアンパバーンを経由して開通するなど、近代化の波が急速に押し寄せています。
本事業は終了しますが、プロジェクトを通じて日本とラオスが共に試行錯誤しながら共に進めてきたルアンパバーンの魅力を守るための交通とまちづくりの試みは、人々の意識に確かな変化をもたらし、この地に足跡を残しました。
ルアンパバーンがこれからどのような姿へ発展していくのか、今後もぜひ注目していただければと思います。