気象予警報業務の高度化及び大洋州地域中核拠点の整備に係る能力強化プロジェクト
The Project for Capacity Development for Improvement of Meteorological Forecasting and Warning and for Establishment of Regional Centers for the Pacific
実施中案件

- 国名
- フィジー
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 水資源・防災
- 協力期間
- 2024年7月~
プロジェクト紹介
大洋州の国々は、サイクロンや局地的豪雨によりもたらされる洪水・土砂災害・高潮等の自然災害に対して脆弱であり、各国の社会・経済活動の拡大や気候変動の影響によって災害による被害は年々深刻化しています。フィジー気象局(FMS)は、同国の国家気象水文機関として暴風雨・サイクロン・高潮等の観測・予警報・情報発信を行っているほか、気象業務の体制整備が遅れている大洋州の周辺国に対して気象予警報の情報や測器校正サービスの提供、気象局職員の能力強化に係る研修も行っているものの、最新の気象技術と知識を活用した定量的な気象予報に係るさらなる人材育成が必要となっています。また、FMSは大洋州地域の拠点となる地区研修センター(RTC)及び地区測器センター(RIC)を目指しており、その体制構築も必要です。
本事業は、フィジーにおいて、FMSの気象データ解析・予警報情報の作成及び防災気象情報の発信・啓発に係る能力向上、及び大洋州地域の中核拠点として必要とされる体制の構築を行います。これにより、フィジー及び大洋州諸国の国家気象機関の能力強化を図り、もってフィジー及び大洋州諸国の気象災害に対する防災能力の向上に寄与するものです。
【上位目標】
フィジー及び大洋州諸国の国家気象機関の能力強化を通じて、フィジー及び大洋州地域における気象災害に対する防災能力の向上に寄与する。
【プロジェクト目標】
FMSによる気象予報・警報・情報伝達に係る能力が強化されるとともに、大洋州地域の中核拠点としての地区研修センター及び地区測器センター並びに防災啓発センターに必要な体制が構築される。
【成果】
成果1:気象データ解析、予警報情報の作成に係る能力が向上する。
成果2:防災気象情報の発信・啓発に係る能力が向上する。
成果3:WMOの認定に必要なFMSにおける地区研修センター(RTC)の体制が構築される。
成果4:WMOの認定に必要なFMSにおける地区測器センター(RIC)としての体制が構築される。