未利用天然ゴムの種の持続的カスケード利用による地球温暖化およびプラスチック問題緩和策に関する研究
The Project for Utilization Technology of Rubber Seeds for Green Products to Mitigate Global Warming and Plastic Pollution
実施中案件
- 国名
- タイ
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 環境管理
- 協力期間
- 2024年7月~2029年7月
プロジェクト紹介
タイ王国では、急速な経済発展や都市化により廃棄物の発生量が増加しており、適正な廃棄物管理の実現が深刻な課題となっています。タイは、農業大国であり、天然ゴム生産量は世界1位で、重要な産業の一つです。しかし近年、天然ゴムの価格は、2011年約5ドル/キロを最高値として、2022年には1.88ドル/キロへ低下しており、天然ゴムに関わる農業関係者の収益低下・不安定な労働環境を引き起こしています。
本事業は、タイにおいて、未利用天然ゴムの種子の有用成分の抽出・精製プロセスの確立、グリーンプロダクツの創出を行うことにより、天然ゴムの種子の持続的有効利用技術の産業利用を図り、もってタイにおける気候変動およびプラスチック問題の緩和に寄与するものです。
【上位目標】
気候変動およびプラスチック問題緩和を目指し、天然ゴム農園で発生する未利用天然ゴムの種子の有効利用技術が産業利用される。
【プロジェクト目標】
未利用天然ゴムの種子の持続可能な有効利用技術を確立する。
【成果】
成果1:天然ゴム農園における天然ゴムの種子の持続可能な採取システムを確立する。
成果2:天然ゴムの種子から植物油脂(RSO)の搾油・精製プロセスを確立する。
成果3:天然ゴムの種子からの植物油脂(RSO)の有効利用技術の確立を通じたグリーンプロダクツ創出プロセスを見出す。
成果4:天然ゴムの種子の採取から有効利用までの環境負荷評価(LCA)を行い、GHG排出削減の実効性を試算する。
成果5:社会実装を目指し天然ゴムの種子の持続可能な利用技術確立を通じたメカニズム(ビジネスモデル)を開発する。