持続可能なデンプンサプライチェーンのためのスマートカーボンファーミングの構築によるキャッサバ生産体系の変革プロジェクト(SATREPS)
The Project for Transforming the Cassava Production System in Vietnam by Establishing Regenerative Farming and Smart Starch Supply Chain Management
実施中案件
- 国名
- ベトナム
- 事業
- 技術協力
- 課題
- 農業開発/農村開発
- 協力期間
- 2025年7月~2030年7月
プロジェクト紹介
ベトナムでは、GHG排出の緩和とオゾン層保護のため、ベトナムの基幹産業である農業において、従来の炭素排出型の農業から土壌炭素の貯留量を高めつつ農地の生産力を高めていく環境再生型農業への転換が求められています。
ベトナムの主要作物であるキャッサバは、痩せた土地や酸性の土壌でも栽培できる一方、適切な農地管理が十分ではなく、炭素排出型農業として課題があります。要因としては、ベトナムの土壌・作物に特化した炭素貯留のための、確立された技術が開発されていないことが挙げられます。このためベトナム政府は、土壌肥料研究所(SFI)を中心に、キャッサバ栽培における土壌炭素貯留手法の開発・実証を進めることで、環境再生型農業への転換とカーボンニュートラルへの貢献を目指しています。さらに、持続可能なキャッサバ産業の実現には、生産農家からデンプン会社などを含むデンプンのサプライチェーン全体での温室効果ガス削減および、キャッサバの安定供給に向けた取り組みも必要です。本事業は、北海道大学大学院農学研究院とSFIの協力の下、デンプンサプライチェーン上の民間企業とも連携しながら実施されます。
本事業は、ベトナムのキャッサバ生産地域において、土壌炭素隔離能力の高い投入とキャッサバ品種の選定、土壌炭素量測定手法の確立、土壌炭素隔離を可能にする環境再生型農業パッケージの開発、及び同パッケージを活用した戦略策定を行うことにより、環境再生型農法の確立を図り、もって持続可能なデンプンサプライチェーンに向けたキャッサバ生産およびカーボンクレジット化の促進に寄与するものです。
【上位目標】
持続可能なデンプンサプライチェーンのためのキャッサバ生産および炭素クレジット化の取り組みに向けて、プロジェクトで開発された環境再生型農業パッケージを活用した環境再生型農業及び炭素排出削減が、広く促進される。
【プロジェクト目標】
環境再生型農業パッケージが開発され、活用される。
【成果】
成果1:土壌への炭素貯留能力の高い炭素資源が選定される。
成果2:圃場条件に応じた土壌炭素量測定手法が確立される。
成果3:キャッサバ環境再生型農法が確立される。
成果4:環境再生型農業パッケージを活用した持続可能なデンプンサプライチェーンのためのデジタルツールならびに戦略が開発、活用される。
