国際空港航空交通管制施設整備計画
The Project for the Improvement of Air Traffic Control Facilities at International Airports
実施中案件

- 国名
- キルギス
- 事業
- 無償資金協力(贈与契約(G/A))
- 課題
- 運輸交通
- 贈与契約(G/A)締結(供与期限)
- 2024年8月~2031年12月
- 供与額
- 21.53億円
プロジェクト紹介
キルギス政府は、2015年にオシュ国際空港の近代化計画を掲げ、2016年には滑走路延伸、2017年には旅客ターミナルビルの拡張工事を行いました。その一方で、既存の管制塔及び当国西部の空域を航行する航空機の管制を行う航空管制センターは、老朽化が進んでいます。特に、管制塔は高さが不十分であるため、滑走路端部の航空機を視認できず、安全上課題がある状況となっています。また、同国の空域を航行する航空機の管制を行う、オシュ、マナス、イシククリの各国際空港の航空管制システムは導入から約15年が経過し、メーカー保証期間を超過しており、メーカーサポートが受けられない状況となっています。災害や障害等により同システムが停止した場合、長期間にわたり航空路管制を実施できなくなるリスクがあり、業務継続性の観点から課題となっています。
本事業は、オシュ国際空港の管制施設の建て替え及びオシュ、マナス及びイシククリの各国際空港の航空管制システムの更新により、各空港を離発着する航空機運航の安全性及び航空機取扱能力の強化を図ります。これをもって地域連結性の強化及びキルギス南部の経済発展を通じた産業多角化に資するインフラ整備に寄与するものです。
【事業の目的】
本事業は、オシュ国際空港の管制施設の建て替え及びオシュ、マナス及びイシククリの各国際空港の航空管制システムの更新により、各空港を離発着する航空機運航の安全性及び航空機取扱能力の強化を図り、もって地域連結性の強化及びキルギス南部の経済発展を通じた産業多角化に資するインフラ整備に寄与するもの。
【事業内容】
1)施設、機材等の内容
【施設】オシュ国際空港:管制塔(約 40m)、航空交通管制センター、電源局舎等
【機材】オシュ、マナス、イシククリの各国際空港:管制情報処理システム、管制情報表示装置、管制通信制御システム、VHF 対空通信システム等
2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容
詳細設計、入札補助、施工監理、新しい航空管制システムへの円滑な移行及び運用維持管理に係る技術支援等
3)調達・施工方法
建設資機材は原則現地調達とし、品質及び維持管理の容易さを考慮し一部の資機材については本邦調達とする。また、機材についてはキルギス国内で製造されていないことから原則日本製機材とする。