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酪農セクター生産性向上計画

The Project for the Enhancement of Productivity in the Dairy Sector

実施中案件

獣医検査センター(VIC)ワリヤポラ(北西部州)/建屋は2階建てであるが、研究室はすべて1階に配置されている
国名
スリランカ
事業
無償資金協力(贈与契約(G/A))
課題
農業開発/農村開発
贈与契約(G/A)締結(供与期限)
2025年9月~2029年6月
供与額
4.63億円

プロジェクト紹介

スリランカの酪農に従事する農家の8割以上が北部州・東部州・北中部州・北西部州に集中し、その多くが小規模酪農家です。この4州では酪農が貧困層の重要な生計手段であり、特に紛争の影響を受けた北部州・東部州では、寡婦世帯や貧困世帯の唯一の生計手段となっている場合もあります。一方、小規模酪農家が飼育する牛は、適切な飼養管理がなされておらず、感染症や乾季の飼料不足の影響を受けやすく、繁殖や産乳量に影響を及ぼす口蹄疫も毎年発生し、酪農家の経済的損失に繋がっています。スリランカ家畜生産衛生局は、疾病検査やワクチン接種、牛群改良、飼養方法改善の指導、飼料増産支援を行っていますが、支援を担う施設の機材不足や老朽化が課題です。ワクチン生産量も十分ではなく、獣医検査センターでは検査機器不足により診断に時間を要するため、感染拡大の早期防止が難しい状況です。

本事業は、これらの課題に対応すべく、ワクチン製造及び疾病診断の機能強化を行うとともに、健康な牛を育てるための遺伝的改良(人工授精の促進)及び飼料製造能力の強化を行うものです。


【事業の目的】
本事業は、中部州キャンディ県、北部州、東部州、北中部州及び北西部州において、家畜疾病対応能力の向上、乳牛の品種改良の促進及び飼料製造能力の向上にかかる機材を整備することにより、対象地域における生乳の生産性向上を図り、もって同国の小規模酪農家の生計向上を通じた包摂的な経済開発に寄与するもの。

【事業内容】
1)機材の内容
【家畜疾病対応能力の向上】
家畜生産衛生局獣医学研究所:卓上型バイオリアクター1式、浮遊細胞培養装置1式、攪拌槽(大型)1式、ワクチン連続充填巻締機2式、PCR関連機材1式、Real-time PCR 関連機材2式、ウェスタンブロッティング関連機材1式、自動固定包埋装置1式、臨床化学分析装置1台、遠心分離機2台、生物顕微鏡(カメラ付き)2式、近赤外分析装置1式など。
●対象州にある獣医検査センター(計5か所/ジャフナ、マンクラム、アヌラダプラ、トリンコマリー、ワリヤポラ):遠心分離機2台、生物顕微鏡(カメラ付き)4式など。
【乳牛の遺伝的改良の促進】
●家畜生産衛生局クンダサーレ中央人工授精ステーション(キャンディ県):凍結精液ストロー27,500本、プログラムフリーザー1台、精子運動解析装置1式、凍結精液ストローの保管に必要な液体窒素を各地に輸送・供給するための液体窒素運搬用四輪トラック4台、種雄牛に給与する飼料生産のためのサイレージ製造機1台など。
●ポロンナルワ人工授精センター:人工授精の技術訓練用動物模型(ウシ人工授精トレーニング用)10台。
【飼料製造能力の強化】
●北部州営農場・北西部州に位置する国営農場:四輪トラクタ1台、サイレージ製造機2台、四輪トラック1台など。
2)コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容
●コンサルティング・サービス:詳細設計、入札補助、調達監理
●ソフトコンポーネント:ワクチン製造のための卓上型バイオリアクターの運用方法、種畜造成計画に沿った輸入凍結精液の活用方法、飼料製造のための各種機材の運用方法

協力地域地図

酪農セクター生産性向上計画の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 獣医検査センター(VIC)ワリヤポラ(北西部州)/建屋は2階建てであるが、研究室はすべて1階に配置されている 

  • 獣医検査センター(VIC)ワリヤポラの分子生物学ユニット室には、ほとんどのVICには無いPCR装置が設置されている 

  • ワクチン製造センターのウォークイン式冷蔵庫/消費電力が大きく、老朽化しているため、本事業でワクチン保管用冷蔵庫(大型)に置き換える予定 

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