全インド医科大学マドゥライ校整備事業

インドでは、医療人材の不足が深刻であり、施設・機材の不備等の課題も相まって、十分な質の医療サービスを提供できていません。そのため、すべての人が医療サービスにアクセスできる、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ（UHC）の達成は極めて困難な状況にあります。同国政府は、公的高度医療サービスへのアクセス及び質の改善、地域間格差是正、また世界水準の医科大学・教育機関の増設を掲げ、その中核として、医療アクセスが限られた地域を選定して「全インド医科大学」の建設を全国で順次進めています。本協力はタミル・ナド州マドゥライ市において、同地域における拠点的役割を担う全インド医科大学の新設を支援し、高度な公的医療や人材育成を可能とする病院、大学施設及び関連機材の整備並びに病院運営及び人材育成体制強化等を行うことにより、感染症対策を含む医療サービスの質の改善、医療人材の育成及び供給体制の強化を図り、同州の保健医療体制の強化とUHCの推進に寄与します。