地上テレビ放送デジタル化事業

Digitalization of Terrestrial TV Broadcasting Project

実施中案件

国名
スリランカ
事業
有償資金協力
課題
情報通信技術
借款契約(L/A)調印
2014年9月~
借款契約額
137.17億円

プロジェクト紹介

スリランカでは、テレビ放送が市民の情報源として広く普及していますが、近年は、テレビやラジオ番組数の増加、携帯電話などの通信機器の急速な普及などにより、周波数資源の有効利用が課題となっています。また、同国政府は2017年までにISDB-T(日本方式)による地上デジタル放送へ移行することを掲げています。この協力では、送信所の新設とともに、字幕放送・多言語放送や防災情報の提供に資するスタジオ関連機材の整備を支援します。これにより、同国の情報通信基盤の整備、ひいては経済成長の促進、民族融和や災害弱者への情報提供を通じた脆弱性の軽減に寄与します。

協力地域地図

地上テレビ放送デジタル化事業の協力地域の地図

事業評価

協力現場の写真

  • 既設のアナログ放送用アンテナ鉄塔と送信所(ナヤベッダ)。現状、国営・民間放送局が個別に送信機とアンテナを所有し放送している。地デジ放送プラットフォーム設立後は、送信機・アンテナが共有になるため、地デジ放送移行への投資コストを抑えることができる。 

  • 国営ルパバヒニ放送局に、1980年代に無償資金協力で提供されたアナログ放送用のスタジオ用機材。現在でも補修・一部機材更新の上、放送制作に使用されている。地デジ放送開始後、デジタル放送の機能を活用するためには、デジタル放送に対応した放送用機材の導入が必要となる。 

  • ISDB-T方式による試験放送受信用のテレビ。国営ルパバニヒ放送局のロビーに設置されており、同放送局を訪れた一般の方も視聴可能。ルパバニヒ放送局2番組に加え、日本を紹介する映像がハイビジョン画像で放送されている他、ワンセグ放送についても視聴可能となっている。 

  • 中国輸出入銀行の支援により、中国企業が建設中のロータスタワー。コンクリートで建設される土台部分は完成しており、今後350メートルの高さまでタワーが建設される予定。上層階には、地デジ放送プラットフォーム用機材の他、ラジオ放送用の機材や展望台、回転レストラン、国賓用の宿泊施設、イベント会場などが設置される予定。 

関連情報

関連・連携プロジェクト

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本プロジェクトの他の期・フェーズ

本プロジェクトの他の期・フェーズはありません。

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